第十四章 遍在する「想い」・偏在する「肉体」

地球に住んでいる人間であるみなさん方は、宇宙のどこにも自分たちと同じような生き物が存在しているとは、有り得るとは思っても、絶対に存在しているとは思っていないでしょう。
数えきれないほどの星が宇宙には厳然と存在しているのですから、その無限分の一の存在が地球の人間だなんて考えることが不可能なことです。
無限分の一は数学上では 0です。それならば人間は存在しないことになります。
しかし、今ここに存在しておる。
分母が無限であれば、分子が1であっても 1億であっても 1兆であっても 答えは0です。
解答を1にするためには、分子も無限でないと不可能です。
すなわち、人間が存在するということは、宇宙のすべての星にも人間が存在しているしかないのです。
これが、すべてのものに対する 唯一の解答です。
そうなんです、人間はどこの星にも存在しているのです。地球人間、火星人間、太陽人間、北極星人間、南十字星人間、絶対宇宙に存在する星にはすべて人間が生きているのです。
わたしが言っている人間というのは「想い」のことですよ、間違わないで下さいよ。
肉体としての地球上の人間は、地球という無限の数だけある星の中で唯一のユニークな星の持つ条件下で自然発生した、唯一の肉体を持つユニークな存在なのです。
遍在する「想い」と偏在する「肉体」が必然かつ偶然に交差したものが地球上に存在する人間という生き物です。
「想い」はすべて人間の意識なのです。わたしも人間の意識のひとつです。
ヒカリもミズもクウもイクサもテンシも、そして他の星もみんな人間の意識のひとつです。
ただ、わたしの肉体は地球という星、ヒカリの肉体は太陽という星、地球上にいる60億余りいる人間の肉体は60億余りの肉体であるのです。
ある視界レベルでは それぞれの肉体は別々の物のように見えます。ある人間、地球、太陽、火星、と言った具合に別々のものに見えます。しかしある視界レベルでのことでもっとミクロのレベルで見れば、それらもみんなひとつのものなのです。
人間の意識がひとつであるのと同じです。
今まで、こういった観点で見なかったために絶対宇宙とか星雲とか太陽とかいったものが人間の意識の上位に置いた結果、錯覚を起こして人間を越えたものを絶対的存在とか自然とか神とかとせざるを得なかったのです。
観点を逆にすれば、何てことはないのです。
人間の意識が(は、ではなくて)地球にも、太陽にも、絶対宇宙にも広がっていると考えればいいのです。
結論は同じなのですから、どちらを先にしても一向構わないのです。
人間の意識が最初にあって、宇宙が広がるにつれて、人間の意識も広がっていったのです。
あなたという人間が宇宙の果てに意識という「想い」を馳せれば、その宇宙の果てにあなたの「想い」はもう在るのです。
わたしの「想い」も人間であるあなたの「想い」もルーツはひとつで、あなたがルーツなのです。
それなのに、どうしてあなたがわたしを神と呼ぶのですか。逆ではないでしょうか。
わたしが、あなたを神と呼ばなければならないはずです。
そうなんです。あなたが、あなたのユニークな体の中に絶対宇宙を司るあなたの神がいるのです。それは、あなただけの神なのです。
他人の神は、あなたの神ではありません。地球の神は地球の「想い」のわたしであるカミなのです。
そうすると、地球上に存在する人間という肉体の存在は、無限の数ある星をいくら探しても、どこにも存在しないユニークなものだと言えるのではないのでしょうか。
金星人だとか火星人だとか、どこか遠くにまったく地球と瓜ふたつの星があって、そこに地球の人間と瓜ふたつの生き物がいるという空想はまさしく空想であって有り得ないことです。
「想い」は遍在、「肉体」は偏在。これが宇宙の神秘を解く鍵です。