第二十章 新しい人間社会

地球上の人間社会も、いま曲がり角に来ているようです。
それは人間が、わたしの肉体である地球の支配をカミであるわたしから奪い取ろうとし、わたしは、それをさせてはならないと必死に防いでいることから起きた摩擦が原因となっています。
現時点では、まだ七三でわたしの方が優勢でありますが、人間が思った以上に頑張っておる。
10年ぐらい前までは九一で圧倒的にわたしの方が有利だったのを七三まで追いついて来ており、これから先もっと拮抗してくるのではないかと思っています。
そんな自信のないことで神さんが務まるかと、お叱りを受けそうですが、なかなか人間は手強い相手のようです。
地球というわたしの肉体をずっとこの200年間傷つけてきた、特にこの50年間にわたしの肉体である地球は人間によってボロボロにされてきました。
しかし、これはある現象の片面だけを顕わしているだけで、もう一方の面から見てみますとやはり地球の48の法則に則った動きでもあると言えます。
たしかに人間は、科学の発達の陰で地球を傷つけてきたが、その反面その発展によって得たより大きなエネルギーを月に供給し続けているのです。
地球は弱っていっていますが、月はどんどん強くなってきています。
やはり、最終的に絶対宇宙に回帰する前段階としては必然といっていい流れだと思うのが、法則に則った見方でしょう。
そうすると、これからの人間が地球と対峙しながら、どのような社会を築いていくのがいいのかが段々見えてくるはずであります。
この可能性には二つの選択肢があります。それを選択するのは人間であります。
一つは、現在の延長戦上を進んで行く道があります。
その道は科学万能をすべての考えの軸にしていく方法です。この道を進むなら、人間は遅かれ早かれ、地球との対決はやってきます。
今の状態であれば七三で地球の方が有利で、ここで正面衝突すれば人間は地球に負けて絶滅するでしょう。
ただ今後50年から100年もすれば科学の大発展によって、勝算は両者五分五分になると予想されます。
その時衝突すればどちらが勝つか、わたしにも分かりません。
多分、その時以後、地球は他の惑星と同じような人間の住める星ではなくなっているでしょう。
そして、地球から月に移動しているでしょう。
テンシが主張している道です。
もう一つは、科学絶対視をせずに、精神性を高めていく方向に人間が軌道修正する道です。
科学という物質性を探求していくことで人間の地位を高めていくならば、地球は必ずボロボロになって今の金星や火星のようになっていくでしょう。
その替わり、月がかつて地球が太陽から生まれた50億年前の状態と同じような環境になっているでしょう。
いやもっと、人間にとって好適な環境の月になっているでしょう。
一方、精神性を高めていく方向に軌道修正するなら、地球環境はかつてのような美しい星に戻って、人間も他の有機生命体と共存していくことが出来るでしょう。
その替わり、ある程度科学重視の考え方は是正しなければなりません。
つまり自然に合わした生き方になっていく訳です。
最初の道は、いばらの道です。苦労も多いし、大変な艱難辛苦が待ちうけています。
それを乗り越えていかなければなりません。しかし新しい星での新鮮な世界が待ってくれています。テンシの望む姿です。
後者の道は、ある意味では後退の道ですが、あまり科学重視すなわちスピードが重視される最初の道のような、エキサイティングな道ではありませんが、ゆったりバランスの取れたスムースな道です。わたしであるカミの望む姿です。
選択するのは人間自身です。
ただはっきり言えるのは、もう新しい人間社会への十字路に差しかかっているということです。