第二十一章 待ち受ける月

今から 30年ちょっと前に三人の人間が月を訪れました。
その時、テンシは地球上の人間の行為に激怒していたときでしたので、将来人間が月に住めるための大事な場所を教えずに知らん振りをしていました。
テンシは複雑な性格ですので、父であるわたしでも分からないことがよくあります。
テンシは人間に鉄槌を加えると豪語している反面、最終的には人間は月に住むべきだとも言っています。
人間が月に移動するには、わたしにとっては認められないことですが、徹底した科学重視をして宇宙へ羽ばたくためには少々の地球の犠牲も止むなしの覚悟がいります。
結果、地球の機能は落ち込み、高度に発達した人間のような有機生命体は住めなくなります。
そして人間が発するエントロピーエネルギーを月に供給して逆に月の機能は上昇し、月の方が人間には住み易い環境になる訳です。
月の望むところですが、テンシは科学重視の人間の行為を許せないとも言っている。
一体テンシの本音はどこにあるのか分かりません。
わたしみたいに単純ではなく、複雑なだけに非常にシャープでスピーディーな頭脳、いや、「想い」を持っているのです。
月では96個もの法則があるのですから、それを支配するテンシの「想い」は複雑なのは当然です。
しかも96個もある法則から唯一個の絶対宇宙へ回帰させる役目を持っているのですから、それは大変です。
48個の法則を96個に分化して、そして96個まで分化されたプラスとマイナスの要因を1に戻す。
別の表現を使うと1から3、3から6、6から12、12から24、24から48、48から96そして96から再び1。
1*3*2*2*2*2*2=3*25=96だから全体宇宙の法則数3個から5回の倍数を重ねて最終 月に到達する。
ここのところの意味が非常に重要なのです。
いいですか、
絶対宇宙1が全体宇宙3に移動するときは、ジャンプする。
全体宇宙から星雲、恒星、太陽系惑星までは等差に連なっている。
そして太陽系惑星と地球の間でまたジャンプする。
地球と月は 等差に連なっている。
その段階が5乗 すなわち 5段階なのです。
これの意味するところは、全体宇宙から太陽系惑星群までは一つの宇宙を成しているが、それらと地球・月との宇宙は実は同じ太陽系惑星でありながら、全体宇宙とは切り離されている。
ここに七の法則が働いている。
特に七の音の法則が働いている。つまりシとドの間及びミとファの間の2ヶ所で非連続になり、それ以外の5ヶ所は連続になっている。
従って本来絶対宇宙ド と全体宇宙シの間はジャンプしている、つまり言い換えれば別宇宙である。
全体宇宙シと星雲ラとの間、星雲ラと太陽ソ、太陽ソと太陽系惑星群ファは連続している。
そして太陽系惑星つまり 水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、瞑王星 ファと地球ミとの間は非連続すなわち断続されている。
地球ミと月レとの間は連続して、そのままベクトルだけ変って絶対宇宙ドへと回帰する。
これは何を意味するかというと、全体宇宙の中にいる地球とその衛星である月だけは実は、お互い異次元で、地球・月は絶対宇宙と直接連なっている星なのです。
そこに地球のユニークさがある。そしてそのユニークさゆえ、月というスタンバイの衛星があって人間はいざとなれば地球から月に移動できるようになっている。
だから人間やその他の有機生命体が地球及び月には存在できるのです。
ただ、今まで説明してきたのは肉体である星もしくは星の集団など物質についてのことを言っているのであって、「想い」という別の形態のエネルギーになると、ヒカリやその子ミズ、クウ、カミ、イクサそしてテンシとなっている。
まあ、一挙に理解するのは難しいので、分かりやすく言っておけば、地球とその衛星である月は他の恒星や惑星とはまったく違う次元の星であり、だから人間で代表される有機生命体が存在できるということです。
そして、もう間もなく、地球から人間を先頭に他の有機生命体が待ちうけている月に移動する時期がやってくると理解しておいて下さい。
そのための前提条件が人間の精神性の向上にかかっているのです。