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第三章 利他心と利自心 人間が悩み苦しむのは、わたしたち宇宙の「想い」からしたら実に他愛もないことが原因になっています。 わたしたち太陽系一家の「想い」が悩み苦しむということは、実際に肉体である自分の星に苦痛が伴うからなのです。 ナイフで手を切ったら血が出て痛いでしょう。 それと同じ苦痛なのです。そして自分の肉体が苦痛で苦しんでいると、当然「想い」も苦悩するのです。しかしこの苦悩は自分の肉体に対する慈悲の心から苦しむものなのです。この気持ちを利他心というのです。 ところが、人間が苦しみ、悩むのは「想い」であるエゴが苦しみ、悩むのです。そして結果肉体も苦しむ。この気持ちを利自心と言います。 いいですか、ここが大切なところです。 「想い」というものの幸福感の本質は利他心にあるのです。人間も本来そうなっているのです。 ところが自分の肉体と思うエゴが、間違った自己同化をする結果、利自心が生まれる。 そして自分を利することが幸福だと勘違いする。他を利することよりも自分を利することが、自分の幸福だと錯覚する結果、利他心を失ってしまう。まさにそのことが自分から幸福を奪い去っていることに気がつかない。 人間の苦しみや悩みの原因は間違った幸福感の認識にあるのです。 だから、不幸感覚も当然逆になる。 本当の不幸感覚は他の人間が苦しみ、悩んでいるのを見て感じる「想い」なのです。 自分が苦しみ、悩むのは、先ず肉体の苦痛の場合だけなのです。「想い」が悩み、苦しむのは他の人間が苦しみ、悩んでいる姿を見て苦悩するのです。 ところが、人間は体に苦痛がなくても苦しみ、悩む性癖を持っている。「想い」であるエゴが実体のない幻想を想像して苦しみ、悩んでいる場合がほとんどなのです。 そしてこういった苦しみ、悩みは非常にエネルギーを消耗するから、結局自分の肉体にも苦痛が生じる。そして当然エゴが苦しむという悪循環に陥るのです。 いいですか、わたしたち「想い」は「想い」そのものが原因で苦しみ、悩むことはない。 肉体に苦痛があって、エゴが苦悩する。 一方、他のものに喜びを与えて幸福感を感じる姿を見て、自分も幸福感を感じるし、他のものに苦しみ、悩みを与えて不幸感を感じている姿を見て、自分も不幸感を感じる。 これが肉体を持つ「想い」の真理です。 今の人間はこの真理を完全に忘れてしまっていて自分を利することしか考えていない。 これでは、悪循環から脱出することは不可能です。 誰でも不幸より幸福が好きだ。何も好き好んで不幸を求めるものはいない。 しかし、出発点を間違えると自分も他のものも不幸にしてしまう。 その出発点はまず他を利することからはじめ、自分を利することは後まわしにすることです。 この大切な真理を忘れないで欲しいと思います。 |