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第三十二章 魂の遺伝 前の章で、人間は、肉体の子孫も大切ですが、精神の子孫にもっと注目をしなければならないと、お話しました。 精神の子孫という表現は、解りにくいと思いますので、魂を遺伝した関係と言った方がよいかも知れません。 わたしは、今まで魂という言葉を敢えて使いませんでした。 それは、魂と言うと、何か人間の肉体と隔絶された別個のもののような感覚を持ったからです。 魂という言葉の方が皆さんに、より理解しやすいのなら、精神性を魂としても良いと思います。 地球がわたしの肉体であり、その「想い」がカミであるわたしだということは「想い」と肉体は不二一体のものであるのです。 何度もいいますが、元はエネルギーなのです。 水素という元素が、変位してヘリウムや炭素や酸素や窒素ができていき、今では二百種類に近い元素が発見できたり、人間の手で人工的な元素もつくられていますが、元は水素だけなのです。 その水素が他の元素に変位するときに発するのがエネルギーであって、エネルギーがいろいろな形態になると、肉体になったり、「想い」になったりする。 ここのところだけは決してはずしてはならない。 その上であれば、精神性を魂と言っても一向差し支えないと思います。 そうすると、人間にとって今問題なのは、肉体の子孫に対する気持ちが強すぎて、魂の子孫のことを、大半の人間が知らない。 厳密に言えば、忘れておるわけです。 無いものであれば、知らないと言えるでしょうが、厳然と存在しておるのに知らないということは、忘れておるわけです。 なぜ、忘れるかと、いいますと、肉体を交換するからです。 魂が5000年間生き続けると同時に、肉体も5000年生き続けたら、魂の存在は当然のことのように思えるのですが、せいぜい80年で肉体が消滅して、別の肉体に魂が移動しなければならない。その時に忘れてしまうのです。 ましてや、その肉体の交換を何十回もやっておれば、その時々の肉体に執着するしかないようになってしまったのです。 だから、本来は月に移住して5000才の人間になれるのが一番良いのですが、まだ100年程はかかる。 そしたら、今地球に生きている人間はどうしたらいいのか。 肉体が交換されるとき、すなわち死ぬときと、産まれるときに魂の意識を100%持てることなのです。 そうすれば、何回、肉体が交換されても、魂の存在は忘れないし、自分の魂の特性を把握できる。そして新しい肉体で生きる、80年あまりの人生に魂の役割は何であるのかが段々分かってくる。 使命感を持っている人間は、この魂の遺伝性を、無意識に分かっておるのです。 しかし、大事なのは、その魂の遺伝性を意識して分かって生きることなのです。 |