第三十三章 肉体の交換

人間の魂は5000年生きていられる。しかし肉体はせいぜい100年ですから、100年毎に肉体を交換しなければなりません。それが転生輪廻と言われている。しかし転生輪廻の概念では魂は永遠のものと思われているが、魂にも寿命があって、それが5000年ぐらいであると言ってきました。
なぜ魂にも寿命があると、わたしが強調するのか、それは魂といえども肉体と同じ、もともとはエネルギーの変位したもので、エネルギーのもとは水素が核融合するときに発するものである。絶対という無であるところから、限りある有が生まれたときに最初に生まれたのが水素という物質なのです。だから宇宙が生まれたということは、水素という物質が無の中から生まれたということなのです。そして水素という物質が生まれることによって空間が生じ、水素が核融合してヘリウムが生まれるときに発生した熱つまりエネルギーが、その空間に充満した。そのエネルギーによってどんどん新しい元素が生まれて、有機生命体も生まれた。
そういった、エネルギーの変位によって魂というエネルギーもあれば肉体というエネルギーもあるわけです。そしてそのエネルギーが使用不可能なエントロピーになると、星の死と生を意味するブラックホールとホワイトホールの相対性と同じように、ある宇宙では使用可能なエネルギーが使用不可能なエントロピーになっても、別の宇宙では、そのエントロピーが使用可能なエネルギーになって(つまり反物質)使用される。リサイクルされる。だからエネルギーの総量は不変なわけです。
だから肉体という形態のエネルギーがエントロピーになると肉体の死が訪れるのと同じで、魂という形態のエネルギーがエントロピーになると、やはり魂の死が訪れるのです。
ただ肉体のエネルギーはいろいろな有機物質からできているものだからエントロピーになるサイクルが短い。いっぽう魂のエネルギーは光子体という、非常にシンプルな、水素の中の原子核(原子核は、どんな元素でも一つしかない)にある素粒子からできていますから、宇宙のどこにも遍在しているものですから、人間の肉体の中に入っても、なかなかエントロピーにはならない。だから人間の魂でも5000年ぐらいは生きることができるのです。
しかし、永遠不滅ではありません。エネルギーは必ずいつかはエントロピーになるのですから、死はあります。
まず魂にも死があるということを説明いたしました。
そこで、魂と肉体の死が同時であればいいわけですが、肉体がこの地球上では、酸化作用が強すぎて、そんなに長くいきられない。
だから肉体の交換をしなければならない。
肉体の交換をする間、魂は肉体の無い状態でスタンバイしていなければならない。
肉体の交換は、前の肉体の死から、新しい肉体の誕生までの間で行われる。
その間に魂は、最適な肉体を探し求めるわけです。
ところが、魂の数が多いものですから、すぐに新しい肉体を見つけて、すぐに交換というわけにいかない。列をつくって待っているわけです。そうすると先着順が一番平等なのですが、魂のレベルの高いものは、やはりVIP扱いされて優先的に交換される。
そしてすぐに新しい肉体として生まれてくるのです。
チベットのダライ・ラマの魂を探す習わしもそういった観点から言えば的をえています。インドのサティア・サイババという人が、その前の肉体であるシルディ・サイババに肉体が交換されるのに8年かかったと言っていますが、それは、それだけの魂レベルだから8年待たされたと考えていいでしょう。
そうすると、この日本で、新しく興ったある宗教の教祖が逆のことを言っている。
魂の高いレベルのものほど、生まれ変わってくる期間が長くて、一千年や二千年に一回生まれ変わってくるという考え方は理に合わない。
やはりチベットのダライ・ラマやサイババの生まれ変わりの考え方の方が理にかなっているのです。
役に立つ魂は、すぐに肉体交換をして、もっと働いてもらった方がいい。あまり役に立たない魂は、ちょっと肉体のない状態で待ってもらっていた方がいいと思いませんか。
役に立つ、レベルの高い魂が、もったいぶって滅多に出てこないで、役に立たない、また害をまき散らすような魂が、すぐに生まれ変わってくる。それではこの人間世界は良くなるどころかますます悪くなっていく。
それを持って、この世での魂の修行と言っているようですが、どう考えても理に合わない。
あの世、この世といっても結局は宇宙世界の中のはなしです。
今、ここにある世界が、実在の世界であります。
肉体を早く交換して、早く魂の家の引越しをする方がいいのです。
車でも故障して、部品の交換もせずに放置しておくと、他のところまで悪くなって、結局は車自体が壊れてしまう。
車自体が壊れてしまうということは、ドライバーである魂が御用済みになってしまう。
そこで、肉体の交換を速やかにする為には、どうしたらいいか。
肉体が生きている間から、次の肉体を用意させておくのが一番速い。
しかし、生きている時に、自分が死んだと同時に産まれるようとしている肉体を探しておくことは難しい。しかし方法はある。そのためには自分の現在の肉体が死ぬ時期を知っておかなければならない。このことが分からなければ、新しい肉体を事前に発見しておくことは不可能です。
自分の死期を知っておく。このことが生きておる人間にとって非常に大切なことなのです。