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第三十七章 タイムトンネル 絶対宇宙というものについて前章でお話しました。 わたしたち150億光年の全体宇宙については、人間の科学の力でも、その果てまで見ることが出来るようになったようです。 しかし、絶対宇宙については、空間と時間の存在しない世界ですから、いくら科学が発達しても見ることはできません。 この世界は、空間ではなく空間と空間を繋ぐネットワークという観念の世界ですから、見ることができないのは当然でしょう。 今人間の世界でもてはやされているコンピュータの世界で説明すれば分かりやすいと思います。 パソコンとかいうのが今、大流行しているようですが、パソコンが全体宇宙でそのパソコンと他のパソコンとを繋げているネットワークが絶対宇宙だ、と考えればいいと思います。 パソコンそれぞれは実体のあるものです。しかしネットワークというものは実体がありません。電話回線とか無線回線とか言われるかもしれませんが、それはネットワークとは違います。 ネットワークというのは、あくまでも概念であり、考え方であります。 ハードウェアーに対してソフトウェアーと似た考え方ですが、ちょっと違います。 ネットワークにはプロトコルというものがあります。(コンピュータ技術者のような格好つけて申し訳ありません) つまり、パソコンとパソコンとをつなげて、お互いに共通の場で仕事をする(自分だけのパソコンで仕事するならネットワークは必要ありませんが)ことによって、できるだけ多くの情報を利用したい場合、当然他の者(この場合は他のパソコンを指すのですが)を無視した、勝手な行動は許されません。そのときの決まり(法律みたいなもの)をプロトコルと言うのです。 ネットワークというのは、プロトコルに従った回線と考えていいでしょう。 要するに決まりなのです。 ある全体宇宙と他の全体宇宙とが共通の場で仕事をする(存在する)ための決まりが、ネットワークという絶対宇宙なのです。 そこでは、時間の概念や空間の概念がない。 この点もちょっとむずかしいでしょうか。 たとえば、あなたが何か買い物をしたいとしましょう。今までであれば、あなたはその買いたいものを売っている所に行かないと買えないでしょう。たとえばデパートとかスーパーとかに行くでしょう。そうするとあなたは服を着替えて、お金を持って、そのデパートやスーパーのある場所まで時間をかけて、移動(すなわち空間を)しなければなりません。 ところが、パソコンのネットワークがあれば、空間を移動する必要がないから、時間も必要ないことになります。 ネットワークで例える絶対宇宙には時間、空間の概念がないということが、お分かり頂けたでしょうか。 時間がない、だから空間がない。そうすると物質がないということになります。 前に、物質があるから空間が生じると言いました。空間がないということは物質がない。だから無なのです。無ということは「すべて」と同じですから無限ということになります。 時間がないから過去も未来もないわけです。みんなごっちゃまぜです。 ところが、時空の世界である全体宇宙では、空間は移動するためにあり、移動するのに、過去から未来に向かっての一方通行になっています。未来から過去には行けないのです。 しかし絶対宇宙ではごっちゃまぜですから、未来から過去へも行けるわけです。 これがタイムトンネルなのです。絶対宇宙そのものがタイムトンネルなのです。 そのタイムトンネルである絶対宇宙というネットワークにつながっているところが、ブラックホールとホワイトホールであるわけです。 そしてその絶対宇宙であるタイムトンネルに行くためには、月を経由してしか行けません。絶対宇宙に回帰するスポットが月であると、これも前にお話しました。 銀河星雲の中心にあるブラックホールは太陽の10倍の質量で、円周が180キロメートル弱(太陽の円周は約433万キロメートル)の超密度の物体でもあり、秒速一千回転のスピードで回っています。そうしますと秒速一千回転ということは、円周の各点におけるスピードは秒速18万キロメートルということになります。これは光のスピード秒速30万キロメートルの半分強のスピードです。従って、光の半分強の速度でブラックホールに近づけば、ブラックホールの入り口から静止した状態で進入することが出来るのです。 多分、あと100年後には、人間は月に移住し、光の速度より遅い限り、それは可能なことですから、光の半分強の速度をだせる宇宙飛行船をつくるでしょう。 そのとき地球や月のある太陽系から約3万光年のところにある銀河星雲の中心にあるブラックホールの入り口に到達するためには、それでも約5万年かかる計算になります。しかし、その入り口に到達すると時空の世界から一瞬に消え去る絶対宇宙のタイムトンネルの中に入ることができます。そこではすべてが一瞬であります。なにせ時間と空間の概念がない世界ですから、5万光年の距離でも一瞬に移動できるし、5万年の時の経過を瞬時に取り戻す。つまり5万年の過去に瞬時に戻るためには光の約1500億倍もの速度で旅をすれば可能なわけですから、あくまで有限な数字である限り、時空の概念のない世界では、まったく簡単なことであるわけです。そうしますと、100年後ぐらいには、いったん5万年の時の経過は必要ですが、その後は何時、いかなる場所にでもタイムスリップすることが可能になる。ひょっとしたら、今ここの姿はアトランティス文明か、ムー文明からタイムスリップしたものかもしれません。それを知っているのは地球50億年の年齢とともにしたわたし以外おりません。 わたしは、あくまで地球という肉体の「想い」でありますから、その地球上の有機生命体の一番進化した人間がこれからどう進んでいくか、見守っていこうと思っています。 |