第四十五章 決断への「想い」の準備−1

決断・実行編では、人間が、いよいよ地球から月へ移住して、月で絶対宇宙へのタイムトンネルを通って新しい全体宇宙へ本来なら50億年かかる旅を一瞬にしてやり遂げようとするための実践編です。
ところが、現在の人間の状況では、到底無理なはなしです。
地球上でも、貢献するどころか返って地球を傷つけておる。そのことは反省編で述べてきました。
それではいけないので、どうあるべきかをこの改正編で、お話してきました。
ここでは、今までお話してきたことと重複するかも知れませんが、特に次の決断編へ入っていく前にこれだけは理解しておいて欲しい、と思われるものを上げてみたいと思います。
まず、一番の基本として速度という概念ですが、人間として最高知性の物理学者の説によると、光よりも速いスピードで飛べるものは存在しない。
しかし、ブラックホールという概念があり、そのブラックホールの存在が明らかにされた現在、光よりも速いスピードのものがあることは、疑いのない事実であります。
今、人間が飛べる最高の速度は宇宙船で時速4万キロメートルです。これはちょうど地球引力からの脱出速度であります。
一方、光の速度は時速10億8千万キロメートルです。
光の速度の2万7千分の1です。
それを、これからの100年間で可能にしようとする試みであります。
そのためには、地球を支配するカミであるわたし一人では無理な話しです。
まず、父であるヒカリとテンシの協力が必要となります。
と言いますのは、ヒカリの肉体である太陽は、ブラックホールになるための星の質量の3分の1の重さであるから、光速以上の実現に、ひとつの実験資料になるからです。
すなわち、太陽からの脱出速度は光の3分の1、つまり、秒速10万キロメートル、時速3億6千万キロメートルだということです。
これは非常に意味深いことなのです。
わたしたち地球が、こうやって生きておれるのは、太陽からの輻射熱によるものです。
その輻射熱は、水素の核融合でヘリウムガスが生成される際に発生する膨大な熱エネルギーが地球上に届いているものなのです。
その熱エネルギーが光線になってやってくるのですが、その光線が太陽から脱出するのに、その速度の3分の1を奪われているという事実であります。
そして、太陽は今でも水素ガスを爆発させて、その密度を、どんどん重くさせていっている。いつかブラックホールと同じ密度の時がやってくる。そのとき惑星である水星、金星と一緒に地球もブラックホールになった太陽に吸いこまれていく。
太陽がブラックホールになったとき、その太陽も、銀河の中心で太陽の10倍もの質量のブラックホールに同時に吸いこまれていくのですが、ブラックホールになった太陽でも、その大きさは約20キロメートル弱の直径の星になっており、銀河中心のブラックホールでさえ、その大きさは直径60キロメートルにもならない小さな星となっています。
そして、いよいよ絶対宇宙というタイムトンネルを通って新しい全体宇宙へ瞬時に生まれ落ちる際、この月を経由していくのです。
月の直径は約3000キロですが、ちょうど月が宇宙飛行船の役割をして、太陽をも吸い込んだ銀河中心のブラックホールが直径60キロの光の速度以上を出せる高速ジェットエンジンとなって、月という宇宙飛行船に装着される。そして月に住んでいる人間も瞬時に光速以上の速度での宇宙旅行ができるようになる。
そうしますと、今までのように地球上で住んでいた時間の感覚がまったく通用しなくなるわけです。
人間が空を飛べるようになったのは、せいぜい100年前の話しです。それまで一番速い乗り物は蒸気機関車でせいぜい時速40キロ程度であった。100年後の今、人間は時速4万キロで飛べるものを開発しました。なんと1000倍になったのです。
あと100年で人間は多分その約3万倍の光の速度で飛べるようになるでしょう。
そのとき時間の変化が一気に起きて、宇宙すべての価値観が一変するものと思います。