第二十九章 神の基準−10

月に移住する15億の新しい人間を発掘するための最大要因が、元々は負け犬であったが、平凡さを知り、その代償として信念という一本の筋を得た人たちであることは、先に申し上げました。
しかし、彼らには、負け犬が持っている、勇気と決断力の欠如という最大の問題点があります。
彼らを啓蒙し、奮い立たせるのが、わたしの仕事であります。
まず啓蒙活動から入っていきたいと思っています。
彼らは、自分の中に閉じこもる性格があります。それだけに、独りになって勉学したり、自分に対する向上心は持っております。
従って、わたしの啓蒙活動には積極的に参加してくれると思います。
ただ、心配なのは勇気と決断力の欠如から、いざ出陣と言った時に、ためらう者が多く出てくるのではないかと思うのです。
もちろん、失格者のお仕置きだけを言っているのではなく、2020年から始動する時にも躊躇するのではないかと思うのですが、今からあまり考えても取り越し苦労になりますので、今は、ただ彼らを啓蒙し、奮い立たせることに全力を集中したいと思っております。
まず、彼らに教えたいのは勇気と決断力についてであります。
勇気については、第八章 新しい人間の基準−2で、決断力については 第十章 新しい人間の基準−4で、詳しくお話しました。
ここで、お話した詳細を、彼らに、その都度の経験を交えて、教育して、体得してもらおうと思っています。
最後に指摘しておきたいことがあります。
非常に大事なことであります。
彼ら多数を占める、善なる人間が、どうして世に埋もれ、失格者ばかりが、この世的成功を収めておるのか。
これも、結局、人間の本能的欲望が原因であります。
特に、生に対する執着、死に対する恐怖、未来に対する不安を解消してくれるものに対する欲望であります。
現代風に言えば、経済問題であり、もっと現代風に言えば、お金の問題であります。
彼らが負け犬に甘んじてなったのも、勇気、決断力に欠落したのも、結局は、この問題が底辺にある訳です。
しかし、わたしは敢えて言いたいのです。
お前は、「想い」だけで食べる心配が要らないから、そんなことを言えるのだと思われるかも知れませんが、敢えて言いたいのです。
みなさんは、この世の問題は、お金で99%解決出来ると思っておられるでしょう。
逆です。お金で解決できるのは1%しかありません。99%は自分の心の問題が原因なのです。
人間の心は、そうは思っていないでしょうが、わたしが、人間の「想い」となった以上、これから、それを証明してゆきたいと思っています。