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第三十三章 テンシの役割−3 月には、かつての海の部分と陸(と言うより火山のクレーター)の部分とで成り立っています。 火山の運動も、10億年前ぐらいから停止しています。 従って、人間が住む場所としては、このクレーターのところが良いのではないかと人間は思っています。 しかし、逆であります。地球から見たら黒い部分の海に住むのが最適だとテンシも言っております。ここでも意見の違いがあるのです。 テンシには、もっと大事な役割があるので、あまり小さいことで「想い」を散らしたくない気持ちは、わたしには良く解るのです。 人間も宇宙飛行士として、参加させなければならないので、テンシも我慢しておる訳です。 それだけに、テンシに期待したいのは、月の情報を、まずわたしに開示して欲しいと思います。テンシが直接、人間とコンタクトできないのですから、人間の「想い」になり、かつ神になるわたしが、人間に教えてやればいいのです。 ただ、ますます自分たちの科学技術力に自信を深めている人間に、どれだけ説得出来るかが問題なのですが、科学者の中にも、人知を超えたものの存在を認めておる者もいますから、わたしは、彼らにコンタクトしてみようと思います。 そこでテンシに頼んで、一度、月旅行に行ってみようと思っています。 テンシも喜んで、同行すると言ってくれています。 そして、テンシの案内で月をくまなく見てまわり、まずわたしが月に関する知識を深めることが大事であります。 そこで、この決断編を書き終えたら、テンシと一緒に月旅行してみるつもりです。 テンシはすでに地球に来て住んでいたことがありますから、地球のことは良くしっていますが、わたしは、テンシから話を聞くだけで、行った経験が無いものですから、実感が湧かないのです。逆に、人間の方がよく行っておるだけに、わたしが人間を教えるといっても、今の段階では説得力に欠けるわけです。 決断編が終わって、実行編に入る前に、じっくり月旅行をテンシと一緒に行きたいと思っています。 ひさしぶりにテンシと一緒になって、またテンシの月への旅ですから、楽しいものになるだろうと期待しております。 |