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第三十四章 テンシの役割−4 月の大きさはちょうど地球の約4分の1ぐらいで、直径も3000KM強程度のものです。したがって表面積は地球の16分の1ぐらいです。 ここに、今、地球に住んでいる60億強の人間の4分の1にあたる15億人を移住させて、住まわせようと考えているのですから、かなりの密度になる訳です。 そこで彼らの食べ物をどうするかという問題です。 地球では、生物の循環システムでバランスを維持しようとしましたが、人間のおかげで見事に失敗しました。 そこでテンシと話し合って、生物の循環システムはやめて、人間にもエネルギーさえ与えれば生きてゆけるシステムにすることにしました。 今まで、食べる楽しみを知り尽くした人間だけに、食べる楽しみがなくなるのは、抵抗があるかも知れませんが、選ばれた、精神性の高い人間たちですから解ってくれると思います。 従って、人間以外の生命体は月には行きません。それなら表面積が地球の16分の1になっても15億の人間が住むスペースは十分だと思います。 現在の地球上でも、中国やインドはあれだけのスペースで10億以上の人間が住んでいるのです。 そこで、考えなければならないのは、食べることがなくなるというと、人間にどんな変化が生じるかということであります。 人間の生活スタイルの中で、食生活が思った以上にウエイトが重いのです。 食べる楽しみの為に生きていると思っている人間も結構いるのです。 彼らに、それに取って替わる、何か楽しみを与える必要があります。 それから、エネルギーの供給によって肉体の維持をする訳ですから、食生活のような個人差があまり出てこない。それに加えて、地球の引力の、約100分の1になりますから、性欲が極端に減退します。 前にも、お話したと思いますが、はっきり憶えていないので繰り返しますが、人間の性欲は、地球の引力に関係しているのです。 地球の引力とは、りんごを落とす力のことですから、地面に落ちるのです。 同じように、人間の体内のエネルギーも地面に落ちよう、落ちようとします、それが性欲なのです。 そうしますと、人間の本能的欲望が無くなってしまい、楽しみがありません。 テンシに、お願いしたいのは、それに取って替わる、楽しみを考えておいて欲しいと思います。 精神性の高い人間ですから、本能的欲望よりも本質的欲望の方が強いと思うのです。 そこで何か精神性を高める楽しみを与えてやれば、効果があるような気がします。 わたしも、考えていたのですが、わたしとコンタクト出来るようにしてはどうかと思っています。 常に、わたしと会話が出来れば、物体の世界では味わえなかった、あたらしい喜びが得られるのではないかと思うのです。 わたしは、人間の「想い」ですから、会話できて当然だと思うのです。 地球では、人間は、心は持っていましたが、「想い」は持っていませんでした。だから地球の「想い」であるわたしカミを理解できなくて、あのような苦い経験をしました。 だから、今度は、わたしが「想い」として、いるのですから、月の「想い」であるテンシとも会話できるようにして欲しいと思います。 |