第四章 人間として具えておくべきもの

2020年まで、あと19年です。
2050年まで、あと49年です。
2100まで、 あと99年です。
そうしますと、現代の世代においても、2100年に対応できる世代はまだこの世にはいない訳であります。
2050年に対応できる世代は、せいぜい20才代までの人たちであります。
2020年に対応できる世代は、せいぜい50才代までの人たちであります。
ここで人間社会に大きな矛盾が生じております。
現在の世の中の実質権力を持って指導しておるのが、60才代以上の人間であることです。特に日本を中心にアジア諸国に、この現象が多く見られます。
特に中国が大きな問題になるでしょう。
これから、峻別されていく人間の基本条件にさえ、当てはまらない人間が、この世の実権を持っている国では、早急の世代交代が為されねばなりません。
これからの国を指導していく世代は20才代から50才の間です。
これを、まず基本条件として忘れないで下さい。
特に大事な世代が20から30才代であります。
彼らの子供たちがまさに、2100年に対応できる世代をつくっていくのです。
しかし、現代の世相を見ていますと、まったく脳天気の世代ばかりで、一体、世代革命を起こすことの出来るのは、いるのだろうかと暗澹たる思いになります。
この世代革命は、ここ5年のうちに達成していないと、将来の計画に重大な支障をきたします。
まず50才代の世代に期待するのは無理だと思います。だからと言って40才代、30才代の人間に、権力を握っておる60才代以上の世代をひっくりかえすパワーがあるかというとはなはだ疑問であります。
どうやら世代という区分けは、非常に稚拙な区分けであって、百害あって一利ない代物のようであります。
世代に期待出来ないのであれば、個人個人の資質に頼るしかありません。
50才代で期待出来る人材は、後世の為に役に立つ仕事をしたいと思える人たちであります。自分が生きている間さえ良ければ、あとは知ったことではない、と言った発想の持ち主は、即座に整理しなければなりません。基準として、50才代でそれなりの成功を収めている連中は、ほとんどその類でしょう。50才代で世間的に埋もれている人間の中に期待出来る人材がいると思います。
40才代も、それに準じた考えで見ていけばよいと思います。
問題は30才から20才代の人たちであります。
現在、彼らは非常に自信を喪失しておると思うのです。
それは、やはり親の責任が大きいと思います。
小さい頃から、大きな夢を持つような教育、躾をしていない。それは結局、親たちが同じ道を辿ってきたから、そういった教育、躾をする地盤を持っていないのです。
また学校でも、そういう環境になっていない。レベルの低い人間しか、学校の先生になれないようでは期待出来るはずもありません。
そういたしますと、まず、今の20から30才代の人たちには、強い認識を持って頂くしかないと思います。
自分たち、および自分たちの子供が、重大な責任を持っている世代であるという認識を持って頂くことです。
そのためには、自分たちの親が持ってきた、「自分さえよければ、他は知らない」という発想を受け継がずに、「全体のために自分という個人があり、全体がよくなければ、自分という個人がよくなるべくもない」という考え方に変わって頂きたい。
また、それが真理であるということを理解して欲しいと思います。