第七十五章 人間社会=分裂社会

我々人間の最大の課題は、
なにごとも区分けする悪癖からの脱却にある。
平たく言えば、
“自分は正しくて、相手(他者)が悪いのだ!”という発想癖である。
更に平たく言えば、
“こっちが正しくて、あっちが悪いのだ!”という発想癖である。
だから、
人間社会だけに、差別が発生する。
だから、
人間社会だけに、不条理が発生する。
だから、
人間社会だけに、戦争が発生する。
戦争している両者は、
“自分は正しくて、相手(他者)が悪いのだ!”、
“こっちが正しくて、あっちが悪いのだ!”
と互いに思い込んでいる。
だから、
差別する側は差別される側が悪いことをするから差別するのだと思いこみ、
差別される側は差別する側が差別するから悪いのだと思い込んでいる。
だから、
アメリカは、イラクやイランやアフガニスタンがテロをする悪の巣窟の国だと決めつけている一方で、
イラクやイランやアフガニスタンは、アメリカが帝国主義の悪の巣窟の国だと決め付けている。
つまり、
すべての問題は、
“自分は正しくて、相手(他者)が悪いのだ!”、
“こっちが正しくて、あっちが悪いのだ!”
という発想癖が元凶としてあるからだ。
まさに聖書が言っているように、
我々人間だけが、善悪の判断するようになったため、エデンの園(楽園)から追放されたのである。
だから、
なにごとも区分けする悪癖からの脱却が、我々人間の最大の課題なのである。