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第一章 日本語は言霊 世界の言語は約五千種類あると言われています。 その中で、いわゆる、「てにをは」のような助詞がある言語は現代語では、日本語・韓国語・モンゴル語・トルコ語だけであります。 簡単に「てにをは」といいますが、これは人間の高邁なる知恵がないと絶対に創造出来ない技です。 その世界に類を見ない日本語が今、消滅しようとしているのであります。 言霊という言葉がある、その字の通り、言葉に霊が潜んでいるのです。 その理由が「てにをは」にあるのです。 言葉に、表と裏がある、それを「てにをは」で表現しているのです。 古代ヘブライ語にも「てにをは」があったようで、母音がない変わった言葉であります。言葉の前後の意味を解して、「あいうえお」を決めて音を発する。 ここにも、しゃべる人間の情念が込められている、だから言霊なのです。 その貴重な言霊である日本語がいま消滅の危機に瀕しています。 その原因のひとつが差別用語という困った問題であります。 むかしから、いろいろな価値ある文学を生んできた文語が差別用語という、顔の見えない怪物に潰されようとしています。 人間が生きていく上で、いろいろな艱難辛苦を乗り超えていくための絶対不可欠なものが言霊文学なのです。 口語にも言霊文学が引き継がれています。 いろいろな文学作品が過去の日本からは生まれている。それは言霊である日本語の表裏両面を有しているお蔭なのです。 ところが、最近優秀な作家が絶筆宣言をし出していると聞きます。 原因は差別用語の障壁で、思った通りの表現が出来ないからであります。 すぐに何々協会とかいうのが、登場して、この言葉が差別用語だ、あの言葉も差別用語だと言いまくるのに、うんざりして絶筆宣言をするのです。 これでは、せっかくの貴重な言霊の日本語による素晴らしい文学が消えていきます。 そして残るのは、ロシア革命の直後に横暴を極めたボルシェビキ的集団の類だけで、100年も経たない内に共産主義は崩壊したように、日本も同じ道を辿るでしょう。 共産主義思想が間違っていたのではなく、たしかに自由競争資本主義思想より優れた点が、共産主義思想には多いのであります。 それなのに、先に共産主義が崩壊した原因は、この最初のボルシェビキがつくりあげた、平等の名の下での陰湿な不平等であったのです。 共産主義思想が崩壊したのは、平等を標榜しながら、陰湿な不平等があったからで、一番性質が悪いのが、善を表に打ち出して裏で悪を為す偽善者たちであります。 一番性質が悪いのが平等を表に出しての不平等であります。 今の日本に、この平等の名の下の陰湿な不平等が蔓延しております。 この伝染病は、非常に伝染性が強いから、このまま放置しておくと、日本国民すべてを侵してしまいかねません。 この伝染病を根絶するために日本人が立ちあがるのは、今しかないと思うのはわたしひとりだけでしょうか。 |