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第二十四章 漢字・仮名とローマ字 二十一世紀中には、世界の5000ある言語は、その姿をかなり変化させるものと思われます。 まず、固有名詞は発音を共通化し、ローマ字で書かれるようになると思います。 それから主要な語彙は名詞、動詞を中心にこれも発音を共通化しローマ字になると思います。 そういたしますと、日常会話程度の言葉はほとんど、これらのローマ字で事足れりとなるでしょう。 エスペラント語が一時期その地位を確保するかと思いましたが、やはり時期的に早過ぎたのだと思います。 まだ、やれ国家だ、民族だ、と言っている間は、こういった試みは無理であります。 しかし、二十世紀の終わりあたりから、世界が小さくなった。 ましてや、コンピュータネットワークによる世界の通信が、一般家庭でリアルタイムに出来るようになりました。 その言葉の中心がアルファベットによるローマ字であります。 多分、二十一世紀の終わり頃には、日本語も、ローマ字が80%、仮名文字が10%、漢字が10%ぐらいのものになる可能性は強いと思います。 もちろん、他の言葉も同じようになるわけで、英語はローマ字100%に変わりはないですが、主要な言葉は、表意文字であっても、ローマ字による世界共通の発音による表意・表音文字になると思います。 そういたしますと、世界の共通語は80%あるわけですから、日常会話においては、まず世界の人間が共通言語を使うことになると思います。 そして残りの20%が、その国独特の文化・歴史を伝え、維持していくものとして保存されていくことになるでしょう。 日本語の場合は、それが漢字と仮名であります。 特に漢字は表意文字、仮名は表音文字として、日本文化・歴史の特異性を表現していくことになるでしょう。 使用率が低いだけに、使う人間によって大きな差が出てきます。 文学的表現などは、この漢字と仮名の使い方によって大きく変わってくるでしょう。 もちろん、日常会話、つまり口語体に対して、文章化する際は、文学的価値を高めるために、漢字、仮名の使用率は大きくなるでしょう。 結局、現在は、一般人も文化人も、その使う語彙の種類においては97%同じでありますが、これが、将来的には一般人はほとんど20%しか使えないようになるでしょう。 一方、文化人は漢字、仮名を依然100%使える。 こういった事態になりますと、同じ国家、民族であっても、ものの考え方ががらりと変わってしまうであろうことは容易に予想されます。 こうなった時こそ、漢字、仮名文字の日本語文化の存在を問われることになるでしょう。 その為には、今から日本人一人一人が、日本語の伝統を守っていく姿勢が大事かと思われます。 |