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第百五十話 一刻の猶予もない地球号 現在の人間世界がこれほどにも、堕落した、無秩序な状態にあるのは、弱い人間があまりにも多くなりすぎたからに外ならない。 どぶねずみの世界と同じになってしまっている。 イエス・キリストの時代には、3億人程度しかいなかった人類という動物は、それから1500年経った時代、つまり、中世から近代になろうとしていたルネッサンスの時代でも4億3000万人程度までしか増えていなかったのに、それから500年経った現在では65億人まで急増したのです。 特に20世紀の100年間で、16億人から63億人という階乗的に急増している有様です。 まさに、現代社会は、堕落した、無秩序な状態の弱い人間が多くなり過ぎたどぶねずみの世界であるわけです。 “お金がすべてだ!” “お金儲けのどこが悪い!” お金儲け、つまり、金持ちとは、本来、疾しい人間であることを忘れてしまった超拝金主義の現代社会。 地球温暖化といった地球環境問題を惹き起こした現代社会。 母親が自分の産んだ子供を殺し、子供が母親を殺す現代社会。 貧富の差が大きくなった現代格差社会。 人間社会だけに起こっているこれらの問題の根本原因は、人類という動物の異常発生にあるのです。 『今』という名の「時間」の汽車・地球号に乗って人生の旅をしている地球上のすべての生命体の中で、人類だけが窓のカーテンを開けたため異常発生してしまい、ぎゅうぎゅう詰めの混乱状態の汽車・地球号になってしまっているのです。 可及的速やかに、異常発生した人類が汽車・地球号から降りなければ、汽車・地球号自体が暴走します。 一刻の猶予もありません。 では何故人類という動物だけが異常発生したのでしょうか。 窓のカーテンを開けたからです。 「考える葦」の動物になったからです。 窓外の世界を知ったからです。 |