第百五十八話 本当の親・地球

わたしたち人間が生み出した科学には、完全なものはなく、すべて不完全(近似)なものなのに、それを、恰も完全なもののように思い込んできた。
わたしたち人間だけが錯覚(勘違い)の生きものである根拠がここにあります。
自然(地球)と一体感(全体感)で生きているものはすべて完全無欠のものであり、自然(地球)に対して孤絶観(部分観)で生きているわたしたち人間だけが不完全な生きものなのである。
「時間」と「空間」における錯覚(勘違い)が最たるものです。
地球上に生きているものにとっては、地球時間が完全無欠なものであり、それを『今』という体内時間として持っている。
わたしたち人間だけが、『過去・現在・未来』という不完全(近似)な人間時間を体外時間として持っている。
地球上に生きているものにとっては、地球空間(リーマン空間)が完全無欠なものであり、それを『ここ』という体内空間として持っている。
わたしたち人間だけが、平面空間(ユークリッド空間)という不完全(近似)な人間空間を体外空間として持っている。
地球との全体感(一体感)で生きているものにとっては、完全無欠な地球時間(体内時間)と地球空間(体内空間)を持って生きているから、『今、ここ』を生き切ることができるのです。
地球との部分観(孤絶観)で生きているものにとっては、不完全(近似)な人間時間(体外時計)と人間空間(体外空間)を持って生きているから、『今、ここ』を生き切ることができず、『過去・現在・未来』に思いを馳せて生きるしかないのです。
だから、わたしたち人間だけに、悩みや四苦八苦があるのです。
『今、ここ』を生き切るには、母なる大地・地球を完全信頼した全体感(一体感)で生きるしか道はありません。
自分たちを産んでくれたのは地球であって、両親では決してありません。
自分たちの母親は地球であって、人間の母親では決してありません。
相対進化論では人間の両親が親でしょうが、絶対進化論では地球が親であります。