第百八十八話 「是否論」から「超論」へ

フォトンベルトとは光の粒子である光子がドーナツ状に密集した光の帯のことです。
フォトンベルト肯定説と否定説がありますが、NASAが観測撮影に成功したという写真があります。
およそ500個の星の集団であるプレアデス(スバル座)に直角に交わった光度の強い光の帯です。
プレアデス(スバル座)は、その中心にアルシオーネという星があり、地球との距離は440光年あります。
否定説では、その光の帯はNGC4650Aという他の銀河星雲であり、プレアデス(スバル座)とダブって見えるだけだと言うわけです。
地球がフォトンベルトに入ると、人類の意識が向上する、いわゆる、アセンション(Ascension=次元向上)が起こると神秘主義者(キリスト教系)が主張していますが、根拠はまるで無く、前回のフォトンベルト突入時にはアトランティス文明が滅亡し、人類の大半が消滅したといった現象だけで言っているわけです。
アセンション(Ascension=次元向上)があるなら、ディセンション(Descension=次元下降)もある筈です。
新田哲学、特に「(静止)宇宙論」では、アトランティス文明があったのかどうかといった根拠の無いものをベースには展開していません。
地球上の生命体の進化だけを語った相対進化論ではなく、地球上の生命体の進化のみならず、宇宙の進化、太陽系惑星群の進化、地球の進化の上に則った、生命体の進化、人類の進化を語った絶対進化論をベースにフォトンベルトを語っています。
そういう観点で言えば、1万数千年前に、アトランティス文明云々ではなく、いわゆる、エジプト文明、メソポタミア文明、インダス文明、中国文明といった古代文明が誕生したのは確かであります。
歴史が人類の意識レベルの話であり、「軸の時代」が地球の意識レベルの話であれば、フォトンベルトによるアセンション(Ascension=次元向上)、ディセンション(Descension=次元下降)は太陽系意識、更には、星雲系意識レベルの話として検証しなければなりません。
その為には、宇宙生成から人類の進化まで貫いた絶対進化論の中で、フォトンベルトの問題を議論しなければならないのです。
いずれにせよ、二十一世紀に入って、人類レベルのみならず、地球レベルの問題が起こっていることは確かで、過去の人類の歴史の中で、地球レベルの問題が起こったことなど一度もないのです。
そんな中で、太陽系が、そして、地球がフォトンベルトに突入する時期に符号していることは、フォトンベルト問題を「是否論」を超えたレベル、つまり、「超論」で考えなければならないのです。