第三百三十話 自覚症状の無い音痴

わたしたち人間は「錯覚の世界」、つまり、「円周の世界」を生きている。
否、生きていると錯覚していると言った方が適切でしょう。
「錯覚の世界」を生きていると錯覚している。
二重の錯覚をしているわけです。
二重の錯覚をしている人間とは、自覚症状の無い音痴に喩えたらわかりやすいでしょう。
「錯覚の世界」を生きているということは、音痴であるということに外なりません。
「錯覚の世界」を生きていると錯覚しているとは、音痴であることを自覚していないことに外なりません。
音痴を自覚している人間と、音痴を自覚していない人間では大きな違いがあります。
音痴を自覚している人間は、人目を憚って歌います。
つまり、
他人に迷惑を掛けません。
音痴を自覚していない人間は、人目を憚らず歌います。
つまり、
他人に迷惑を掛けます。
人間社会だけで、差別・不条理・戦争を繰り返すのは、わたしたち人間の勝手ですが、自然社会(地球)を傷つけたりして、自然社会に迷惑を掛けることは許されません。
わたしたち人間が、地球温暖化といった地球環境問題を起こして、他の生物を絶滅に追いやったり、地球自体を傷つけることは、まさに、音痴を自覚していないものの所業です。
つまり、
わたしたち人間が、「錯覚の世界」を生きていると錯覚している証明に外なりません。
先ずは、
わたしたち人間が、「錯覚の世界」を生きていることを自覚することから始めなければなりません。