第三百七十二話 死を怖れない自分

わたしたち人間だけが、“自分も必ずいつか死ぬ”という「死の概念」を持って、死を怖れているのは、“過去・現在・未来”という「時間の概念」を持っているからです。
「時間のある世界」が、ニセモノの自分が生きている映像の世界。
「時間のない世界」が、ホンモノの自分が実在している現実(実在)の世界。
つまり、
「時間のある世界」が「死のある世界」なのです。
「時間のない世界」が「死のない世界」なのです。
従って、
「時間のある世界」を生きているわたしたち人間はニセモノの自分であって、映像の世界、つまり、「死のある世界」を生きているのです。
だから、
死を怖れているのです。
従って、
「時間のない世界」に実在しているホンモノの自分は、現実(実在)の世界、つまり、「死のない世界」を実在しているのです。
だから、
死を怖れることはないのです。
平たく言えば、
“過去・現在・未来”に想いを馳せて生きているニセモノの自分が死を怖れているのです。
『今、ここ』を生き切っているホンモノの自分は死を怖れる必要はないのです。