第三百九十一話 新進化論(1)

知力を発揮する猿の一種が出現しています。
硬いヤシの実を石を使って割るという道具を使う猿がいて、彼らの特徴は二本足で歩く点です。
わたしたち人類の後を追いかけているのです。
わたしたち人間だけが万物の霊長ではない証明です。
わたしたち人間が生きとし生けるものの先頭を切っていることは確かですが、他の生きものたちも、わたしたちの後を追いかけてきているのです。
つまり、生きとし生けるものが、
「観念の世界」→「概念の世界」→「理解の世界」
「始点の世界」→「円周の世界」→「終点の世界」
というマクロ宇宙からミクロ宇宙を貫く円回帰運動に従って進化しているわけです。
進化過程はいろいろあります。
爬虫類や両性類の大脳皮質は旧皮質しかないのに、哺乳類には旧皮質の上に古皮質があり、哺乳類の中でも霊長類には古皮質の上に更に新皮質があるといった具合に、進化に従って皮質の層が増えていくわけです。
皮質の層が増えていく理由は、頭(大脳)の位置が相対的に高くなっていくからです。
爬虫類に比べて両性類の頭の位置が高くなっている。
両性類に比べて哺乳類の頭の位置が高くなっている。
哺乳類に比べて霊長類の頭の位置が高くなっている。
霊長類に比べて人類の頭の位置が高くなっている。
頭の位置が以前よりも高くなることによって、地球の重力の影響が軽減され、大脳皮質の層が増えていくわけです。
四本足歩行から二本足歩行に移行することは大きな進化をもたらすのです。
この現象は、わたしたち人間だけが経験することではないことが、冒頭でお話した猿の出現が証明しているのです。
つまり、生きとし生けるものが、
「観念の世界」→「概念の世界」→「理解の世界」
「始点の世界」→「円周の世界」→「終点の世界」
というマクロ宇宙からミクロ宇宙を貫く円回帰運動に従って進化しているわけです。
二十一世紀における新しい進化論の核になるでしょう。