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Chapter 40 ユークリッド的・時空の世界 アインシュタインが1905年に特殊相対論を、その10年後に一般相対論を発表するまで、17世紀にニュートンが書いた哲学書「プリンキピア」に基づく物理学が絶対的なものとされていました。 アインシュタインの理論とニュートンの理論とが、どこが違っているのか。 それは一言で申しますなら、ニュートンは宇宙世界を絶対的な存在として、形而上学的な問題とした上で、その絶対的存在である宇宙の中に存在する物体の運動法則を解明していったのに対し、アインシュタインはその宇宙という絶対的存在を、形而上学的問題とせず、時間と空間が構成し、時間、空間といえども条件の変化によって変化していくものだと考えた点であります。 現在においても我々人間が住む世界では、ニュートン力学は、厳然と輝いているのでありまして、アインシュタインの理論と矛盾する点はありません。 ただ絶対なる存在とニュートンが見なした宇宙を、アインシュタインは時間と空間の四次元世界だと考え、その時空の世界も時間と共に変化していると主張したわけです。 それでは、ニュートンが絶対的存在と見なし、アインシュタインが相対的存在とした時空の世界とは、一体いかなるものであるのかを検証してみれば、宇宙の中の生命体である我々人間とは、が浮き彫りにされてくるのであります。 一次元の時間と、三次元の空間を以って四次元の時空の世界と言っている宇宙とは、どんなものでしょうか。 天を仰ぐと、円い空が見えます。円い空です。 みなさんが仰ぐ空は円く見えるでしょうか。 都会の中で仰ぐ空は円く見えません。それはビルや山などが障害となっているからで、太平洋の真中で空を仰ぎますと、まさに円い天であります。 それは地球が円いことの証明であるのです。 円いものの上から見ると円く見える。ごく当たり前の理屈であります。 そうしますと、宇宙がビッグバン以来、放射線状に膨張しているわけですから、当然宇宙の果ても円いはずです。 実は時空の四次元世界は、円くて円運動しているものなのです。 こういう空間を時空の世界と言うわけですが、実際に我々人間が認知出来るものではありません。 我々人間が認知できる宇宙空間は、中学校で学んだユークリッド幾何学の、あのユークリッド空間であるのです。 一般に四次元の時空の世界は、先に申しました一次元の時間と三次元の空間であって、時間という次元は、縦、横、高さ、という空間を示す次元とは違うのです。 飽くまでも、理論上の話しであるわけで、実態として存在しているわけではないのです。 しかし、それでは宇宙の果て、つまり時間の始まりと終わり、及び空間の始まりと終わりを知ることが出来ないのです。 理論であって現実でもある宇宙。 その為には、どうしても時間という次元を空間の次元と同じレベルで考えなければならない。 それで初めて時空の世界が認知できる世界になるわけで、そういう時空世界をユークリッド的時空の世界と言うのです。 そして時間を空間の次元レベルと同じにするためには、実時間ではできません。 虚時間と空間で構成される時空の世界が、人間が認知できるユークリッド的になるのです。 なぜ、こんなややこしい話しをするのかと思われるでしょうが、わたしたち人間が生きている世界こそユークリッド的世界であるのですが、それを我々は気づいていないのです。 その違いは、まさに時間の概念の違い、時間の観念の違いから生じるもので、時間は過去から未来へと水平線的に前進するものだと思っている限り、実時間の要因である時空の世界しか在り得ないのですが、時間を垂直的に捉えることで、ユークリッド的時空の世界を認知できるのであって、人間が抱えているすべての問題を解決してくれる唯一の方法なのであります。 |