Chapter 3 自然が創った神

宇宙の中の地球という極めて稀な星で、地球が誕生してから10億年後に海に生命体が誕生し、それから遥か後の数百万年前に最も進化した生き物として誕生したのが人間の先祖である人類でした。
そして人類が霊長類の中で最初に二本足で歩くことを憶えることによって、脳の飛躍的進化を促進させ、それが大脳皮質に新しい皮質をつくり、その新しい皮質が知性を生む原動力となったのです。
その時から人間の人間のための人間による神が誕生しました。
それが人間が創った神であります。
しかし、36億年前に海の中に単細胞の生命体が誕生した時にも、人間が誕生した意図と同じ意図が地球にはあったはずであります。
それなら人間の神があったように、生命体の神があったはずでしょう。
それが自然が創った神と言えるのではないでしょうか。
そして、どちらの神がより強い神通力を持っているかと申しますと、当然、自然が創った神の方であります。
人間が創った神は、病気になると護摩を焚いて平癒を祈願したり、ごきぶりも顔を背けたくなるような人間が、正月の元旦に着物を着て、お宮参りをして安全祈願をするのを聞いてやったりする、程度の低い神ばかりであります。
一方、自然の神は、阪神大震災のような形で、人間の傲りを木っ端微塵にしてしまうパワーを持っているのです。
そして人間以外の生き物はすべて自然が創った神に従っておるのに、人間だけが、自分たちが創った神を信じておっては、第二、第三の阪神大震災が起こるのは間違いないでしょう。
彼等は自分達が創った神を、実はまったく信じていないのです。
インドの釈迦は神の存在をまったく信じていませんでしたが、自然が創った神は信じていました。そして地球が、太陽のような恒星が、銀河が、宇宙が創った神は信じていました。
唯一、人間が創った神だけを信じていなかったのです。
イエスも、父なる神などを信じているから、弟子から裏切られて十字架に架けられ、父なる神に、『エロイ、エロイ、レマ、サバクタニ(神よ何故あなたはわたしを見捨てられたのですか)』と愚痴を言うような無様な姿を見せたのです。
それを、人間はまた、自分達の都合で後代、「イエスは、『神よ、罪を犯した彼等を許し給え。彼等は自分達が何をやったか解っていないのです』と、人間の罪を一身に受けられたのです」などと、まったく馬鹿げたことを宣っておるキリスト教世界が、人間社会を支配しておるのだから、平和など永遠にやってくるはずがありません。
自然が創った神は、地球の法則に忠実です。
従って、当然、時間と空間の法則に則しています。
人間が創った神が一番、時間を無視していると言っても過言ではないでしょう。