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Chapter 33 人間の潜在能力 普段、人間は自己の持つ潜在能力のせいぜい20%程度しか使っておりません。 他の動物は、ほぼ100%使いきっています。 この違いは一体どこに原因があるのでしょうか。 その原因を探る前に、では他の動物と人間はどこが違うのかを考えてみたいと思います。 動物には、必ずその動物特有の優れた能力を持っています。 視覚、聴覚、嗅覚、飛ぶ能力、泳ぐ能力、走る能力などがそうですが、すべて神経系のもので、その原点は脊椎動物の脊椎の端である終脳とも言われる大脳の大半を占める大脳皮質にあります。 小脳皮質が運動神経を司っていますが、結局は脊椎の延長である大脳に属しています。 この大脳皮質を、他の動物は100%使いきっておるのですが、人間は20%しか使っていないのです。 その違いは、人間だけにある大脳皮質の二重性にあります。 他の動物は一重の大脳皮質だけであり、それをフルに使っているのに、人間の大脳皮質は、その上に新しい皮質ができた結果、その新しい皮質が、下にある皮質の能力発揮を邪魔しておる結果なのです。 この新しい皮質こそ、人間が持つ最大の武器である知力であるのです。 従って、ある意味でこの二重の皮質は二律背反的なものとなっているのです。 「それじゃ、潜在能力の20%が新しい皮質の知力で、80%が古い皮質の本能なのだから仕方ないではないか」と言われるかも知れません。 他方、大脳はほぼ中央に前後に走る大きな中心溝というものがあって、左右対称に右脳、左脳に分かれています。 人間の生命を維持しているエネルギーが体全体を循環しているのですが、左脳は大脳皮質の外側にある新しい皮質とパイプが繋がっていて生命エネルギーは新しい皮質から左脳へと流れていきます。 一方、右脳は大脳皮質の内側にある古い皮質とパイプが繋がっていて生命エネルギーは古い皮質から右脳へと流れていきます。 新しい皮質から左脳の流れは上りであるのに対して、古い皮質から右脳は下りの方向へ向いています。 従って、生命エネルギーが大脳を循環している時に、重力を受けますと、その流れは下り方向に向き、古い皮質から右脳の方へと下って行く、そのエネルギーが本能的行動の原動力になっているのです。 動物にも左脳と右脳がありますが、左脳はほとんど機能しておらないのは、新しい皮質がないからであります。 新しい皮質の中でも、ちょうど人間のおでこのあたりにある前頭葉が知力の源泉であり、前頭葉が極めて大きくできているのが人間の脳であります。 一方、その後ろのてっぺんにある頭頂葉は触覚、耳の近くにあるのが側頭葉で聴覚、真うしろにあるのが後頭葉で視覚を司っているのですが、前頭葉が大き過ぎる結果、他の動物のような強い視覚・聴覚・嗅覚・触覚がないのです。 動物の場合、新しい皮質がない為、前頭葉の働きがまったくありません。 しかし、動物にも学習能力があり、ある意味では動物の知力と言ってもいいのですが、これは大脳の左脳の部分がかすかに働いているからであります。 従って、大脳は左右に分かれ、新皮質・古皮質に分かれ、前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉にも分かれている、脳全体で約1兆個あるニューロン(神経細胞)の内100億個が、この大脳皮質にあり、人間の大脳皮質の大半は新皮質の前頭葉にあると考えられます。 動物が潜在能力をフルに発揮出来ても、人間の能力にかなわないのは、この前頭葉の違いであるのです。 しかもこの前頭葉自身も左右あって、人間の最大の特徴である言語能力は左前頭葉が、直感力は右前頭葉の働きによるものなのです。 従って、人間の潜在能力というのは、新しい皮質の大きな部分を占める前頭葉の働きを如何に多くするかにかかっているのです。 ところが、前頭葉のある新皮質に流れ込んだ生命エネルギーが、本来上り方向になっているのに、重力の影響を大きく受けて引きずり下ろされるのです。 100%の潜在能力を発揮出来ないのは、一日24時間重力を受けているからですが、重力の変化が起きる朝の1時間半と夕方の1時間半が、重力のバランスを取る絶好の機会であるのです。 しかし、この朝と夕方の、重力の変化の時間は、ある意味で両刃の剣であります。 朝に性欲をもよおすのは、重力の変化によって更に生命エネルギーが下り、性(セックス)エネルギーに変化することによるものです。 朝と夕方の使い方をくれぐれも間違わないようにすることが、潜在能力アップに肝要であることを忘れないで下さい。 |