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Chapter 38 生命とは 我々が住む地球上には、有機物と無機物があります。 有機物とは原子番号6の炭素Cを含んだ化合物のことを言い、1000万種類の有機物が確認されています。 生命体とは、まさに有機物で構成している物体を指すわけですが、地球が誕生した約46億年前から11億年後の35億年前に単細胞生命体が誕生しました。 そして26億年前に緑色植物が光のエネルギーを吸収して二酸化炭素から他の生物の栄養物となる有機物を合成する光合成が起こり本格的有機生命体が誕生する基盤ができていったのです。 それから16億年が経過した10億年前に、単細胞生命体の細胞が原核細胞という核膜のない一重の細胞であったのに対し、内と外の二重構造になった真核細胞の生物が誕生することでいよいよ我々のような多機能生命体の基本である多細胞生命体が8億年前に誕生したのです。 従って、地球の歴史は、46億年前から35億年前が無機物の世界で、35億年前に初めて単細胞の有機物が誕生しましたが、我々のような有機生命体が誕生したのは、まだ8億年前のことであり、地球の生命体としての歴史は、単細胞生物の歴史と言っていいでしょう。 今注目されているDNAというのは、生物の遺伝子を構成している高分子化合物であるDeoxyribo Nucleic Acid(デオキシリボ核酸)のことで、真核細胞の持つ二層の膜に包まれた核の中に閉じ込められる為、他の細胞質から隔離された固有の情報を持つことが可能になったのが遺伝子情報というものであります。 我々のような多機能有機生命体は多細胞生物で、内側と外側に分ける核膜ができた真核細胞の誕生によるところ大きく、真核細胞が誕生した結果、その2億年後に、現在の動物の祖先である有機生命体が誕生したといっていいでしょう。 従って、単細胞生命体のいる地球が約46億年の内38億年続き、その後やっと多細胞有機生命体の時代になって現在に至っているのが、生命体のいる地球の歴史と考えたらいいでしょう。 どのようにして、地球に生命が誕生したのかは、以上述べた通りですが、それでは生命とは一体何でしょうか。 基本的には 1)膜があり、外界と内側が区切られている 2)内外でエネルギー代謝がある 3)内外で物質代謝がある 4)内外で情報のインプット・アウトプットがある という構造を持つことで、独自の内的環境を外的環境に対し一定に保つ生きたメカニズムを生命と言うのです。 平たく言えば、我々の肉体の表面の皮膚がその膜であり、膜の内側つまり内的環境が我々の生命体である肉体で、外的環境が大気であり、その境界を細胞の膜で区分けしているから、肉体があるわけです。 そしてこの生命体の真核細胞の中に閉じ込められた遺伝子情報は、時間の矢である、心理的時間の矢と、エントロピーの時間の矢の時間軸で見ると、時間を超えて、次から次へとコピーされては次の世代に受け継がれていく、情報系メカニズムと考えていいでしょう。 母親の胎内で誕生した胎児の十月十日の間に、単細胞生物から人類までの進化情報をベースに体現しているのが、解り易い例でありましょう。 35億年間に亘る生命体の進化が、十月十日に凝縮される。 惑星によって、寿命が変わっていくのと同じ原理で、生命体の進化が地球レベルでは35億年であるのが、人間レベルでは十月十日になるのです。 時間というものは、それほどに自在であるのです。 |