Chapter 44 存在エネルギーの極大化

三次元世界の立体という存在と、五次元要因の存在(エネルギー)という、一見同じ立体というものについて考えてみたいと思います。
次元世界というのは、その次元の一つ多い次元世界の要因で切断した断面であることは何度もお話しました。
これは一体何を示唆しておるかと申しますと、次元要因の切り口は、一つの固有(ユニーク)な点であるということを先ず把握しておく必要があります。
ここに三次元世界の立体として、ヒップ美人がいるとしましょう。
これは実在する事実であります。
次にそのヒップ美人の一生を顕す四次元世界があります。
そのヒップ美人の四次元要因の時間を、今の時刻で刻みますと、実在するヒップ美人が顕れてきます。
次に次元を二つ上げましょう。
五次元世界は、絶対宇宙の世界であります。
そこで五次元要因の存在エネルギー−エネルギーという形態で顕れるという意味でGij=(8πG/cの4乗)TijのTijが物質の存在を意味するエネルギー量となっている−で、絶対宇宙という五次元世界を切ってみましょう。
その存在エネルギーは、同じヒップ美人です。
ヒップ美人が今度は要因つまり五次元絶対世界の中に存在する一部分となるわけです。
絶対世界の中の、我々全体宇宙の、我々銀河星雲の、我々太陽系惑星群の、我々地球の、我々人間の中の一人であるヒップ美人が切り口になるわけです。
そうしますと、T(ヒップ美人)という存在エネルギーの四次元世界が顕れてくるわけです。
今、ここにヒップ美人が現に存在(実在)する。
そして、時間という幅のある四次元世界にもヒップ美人が存在(実存)するが、ヒップの線は時間の幅の中で変化してしまって、ひょっとしたらヒップ美人でない女性も真実の姿として存在(実存)している。
一方、絶対宇宙から五次元要因のヒップ美人という存在エネルギーで切った四次元世界のヒップ美人も顕れている。
三次元世界から見上げた四次元世界と五次元世界から見下ろした四次元世界があるわけですが、これは果たして一緒なのでしょうか。
すなわち、主観と客観の違いであるわけです。
ここで、少し観点を変えてみましょう。
地球の一年は365.25日です。
隣の星、金星の1年は1.9日です。
そこで地球から人間が金星に移住した。
そうすると時間の感覚がどう変化するかを考えてみましょう。
地球上での一年を主体に考えると、一年は365.25日ですから、金星に行って1.9日が一年なら365.25日は百九十ニ年になります。
そして地球での寿命80年つまり29,220日は、一万五千三百七十九年になります。
金星に移住すると地球では80年の寿命が約1万6千年になるわけです。
一方、地球上での一日を主体に考えると、1.9日が一年ですから、人間の寿命80年は百五十ニ日になります。これは0.42年つまり一年のおよそ半分になるわけです。
つまり、一年という春夏秋冬のサイクルで時間の経過を感じる生き方をすると、1万6千才という長い人生を感じる。
ところが、一日という昼と夜のサイクルで時間の経過を感じる生き方をすると、半年という短い人生を感じる。
人によって人生を短く感じるものもいれば、長く感じるものもいる。
蝉の一生は、寿命80年の人間からみれば、実に儚い命かも知れないが、蝉にとっては、人間よりも長い長い命と感じているかも知れません。
以前こんな二つの詩を書きました。

蝉の叫び

夏の夜の帷を明かりが壊す
むくむくと準備にかかる蝉の羽根
陽が射し始めると羽根の演奏が開始する
もうあと何日と叫びだす
どんどん叫びは大きくなり
ある日突然演奏はおわる
そのとき夏の日差しが笑いかける
蝉の叫びに呼応して
はかない命は素晴らしいだろうと

詩集「自然の叫び」(第八の叫び)より



蟻の一生

蟻ほど 働きものは 他にはいない
その次の 働きものは 人間だ
だから 人間は 蟻を 目の敵にする
一生懸命 働く 蟻ほど 憎らしい
そして 足で 踏んづける
その 働き蟻は 即死する
踏んづけた 人間は 何もなかったように
又 他の蟻を踏んづける
蟻の世界は 原爆を落とされた 混乱状態
阪神大震災の混乱状態
それでも 人間は 無関心
それなら 人間も ギャー ギャー 騒ぐでない

詩集「夕焼けの死」より 

(参考)心の旅の案内書 − 深刻にならないこと


結局の処、見る者の主体をどこに置くかによって、見られる者が大きく変わるのです。
そこで、話をヒップ美人に戻しますと、三次元世界から見た四次元世界は一部から全体を見上げている主観性を持っています。
五次元世界から見た四次元世界は全体から一部を見下ろしている客観性を持っています。
従って、より正確にヒップ美人の真実を見るには、五次元世界から見下ろした方がいいということであり、五次元世界から見下ろすということは、絶対宇宙を貫く真理に則した見方が出来るということなのです。
それでは、自己を五次元要因の存在として認識する為にはどうしたらいいかということが問題になってきます。
そこでキーワードは、Tijという存在エネルギーの大きさが重要だということが解ってきました。
自己という存在のエネルギーを極大化する。
これが人生の大きなテーマとなるのです。