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第二十九章 独りの人生 独りで生れ、独りで生き、独りで死ぬ。 従って、死とは自ら死ぬ、つまり、自殺以外にない。 そのことを意識していないのが自然死であり、意識しているのが自殺です。 意識していないとは全体感で生きていることであり、意識しているとは部分観で生きていることです。 自我意識(エゴイズム)とは部分観のことであり、海上に浮かぶ島や大陸が自我意識(エゴイズム)であり、海底で繋がっている地球そのものを感じ取ることが全体感に他なりません。 島や大陸には浮き沈み、つまり、誕生・生・死はあるが、海底の地球には何ら変わりはない。 摂氏100度で水蒸気という気体から水という液体に変化することを誕生と言い、摂氏100度と0度の間の水という液体の状態維持が生であり、摂氏0度で水という液体から氷という固体に変化することが死であるが、水蒸気という気体状態でも、水という液体状態でも、氷という固体状態でも、水つまりH2O という分子化合物には何ら変わりはない。 つまり、誕生・生・死という現象は部分観の問題であって、全体感には無縁の問題なのです。 独りで生れ、独りで生き、独りで死ぬ。 従って、死とは自ら死ぬ、つまり、自殺以外にないわけです。 |