一期一会  三十四の日

人間の平均寿命は80年を超えました。
かつて、人生50年と言われた時代から考えれば、奇跡と言えるでしょう。
医学の発達が、大きな貢献をしているであろうことは言うまでもないことですが、食べ物が豊かになったことも見逃すことは出来ません。
一方、多大な貢献をしてきた医学の発達と食べ物の豊かさが、新たなる問題を生み出していることも確かであります。
新しい薬の誕生によって、更に悪質な病原菌を生み、難病が次から次へと誕生している。
豊饒な食生活が、肉体的にも、精神的にも、弛みを引き起こし病気を誘発している。
癌などはその最たるものでしょう。
最近の人間の死因のほとんどが癌によるものではないでしょうか。
本来、死というものは、生命エネルギーの枯渇によって起こる現象だと、わたしは捉えています。
寿命というものは、それぞれの人間が持つ生命エネルギーの貯蔵庫の大きさと、その使用速度で決まるものだと言ってもいいでしょう。
生命エネルギーの貯蔵庫の大きさが、その人間の持つ使命であるのではないでしょうか。
わたしの場合、この10年間、すなわち45才から55才の間の生命エネルギーの使用速度は猛烈なものであったような気が致します。
しかし、それも自分で決めたことであったようです。
人間のピークの時期が、45才から55才の10年だと思っていましたから、これはこれで良かったと思っています。
問題は貯蔵庫の大きさであって、それは今でもはっきりとは解っておりません。
なんとなく解りかけてきたのが、この3年間でありました。
わたしの生命エネルギーの貯蔵庫の大きさ、すなわち使命が、どの程度のものか判明するのと、生命エネルギーが枯渇する時期との間にギャップがあればと願って生きている日々でありますが、それも、人間の欲なのでしょうか。