一期一会  未(ひつじ)四十六の日

一期一会をみなさんに送り始めて、もう5ヶ月になります。
一休さんの道歌を紹介している間は、心の状態も穏やかでしたが、昨今の世界の混乱状態には暗澹たる想いをするのはわたしだけでしょうか。
戦争が始まる前までは、攻撃を仕掛けようとしているアメリカが悪役になっていました。
しかし、戦争が始まるや否や、世界の態勢はアメリカに傾く一方になり、拒否権を発動すると言っていたフランスまでが、イラクが化学兵器を使用するなら参戦すると言い出す始末です。
今までの国連でのやり取りは外交戦であって、大儀ではないことを露呈したわけです。
結局は、どこの国も自国の利益第一優先であるわけです。
仕方ないと言えばそれまでですが、国際社会で大儀を振りかざすのも、またアラブの国で聖戦(ジハード)と叫ぶのも、すべて外交戦略でしかないわけです。
日本が、アメリカが宣戦布告するや否や、アメリカ支持を発表したのも単なる外交戦略であるのです。
そうすると 、アメリカが訴える世界の自由と平和の維持の為の警察国家というのも外交戦略と考えざるを得ないわけです。
嘗て歴史上で、大儀だけで動いた国、英雄はいなかったのでしょうか。
わたしは、国は法人の会社のようなものですから仕方ないと思うのですが、個人としては大儀で歴史を走り抜けていった人々は日本にも世界にもたくさんいたと思うのです。
いよいよ、わたしたちはこれまでの考え方を変えなくてはいけない時代に入って来たようです。
人間社会を形成していく中でゲマインシャフト(共同社会)からゲゼルシャフト(利益社会)の流れ一本でここまでやって来た近代社会でしたが、余りに人間社会のみの利益を追求して来た結果、地球生態系を破壊してしまい、結果自分たちの社会にまで深刻な問題をたくさんつくってしまったようです。
爆発的な勢いでアフリカに広がるエイズは、遂にボツワナという国の4割がエイズ患者となり、平均寿命が30才台になっており、この推移で行けばエイズによって国が滅びることも予想されるのです。
また世界的規模の水不足の深刻な問題がもう目の前までやって来ている。
自動車、特に大型トラックによる排気ガス汚染は、地球温暖化に拍車をかけているのに、日本では大型トラックに対する法整備がまったく為されていません。
ヨーロッパでは大型トラックは市街地に入ることなど出来ないのが常識で、高速道路での大型トラックに対する走行規制は非常に厳しいのですが、日本では大型トラックの無法運転が罷り通っている。
いろいろな地球生態系に問題が起きているのが我々の世界であるのです。
ゲゼルシャフトからゲマインシャフトに戻るべきだと、地球が我々に叫んでいるように思えてなりません。