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第四章 二代目披露 ごたごたしながらも 他の組の親分連中の後押しもあってヨシ吉で跡目は決まった 面目を保つため ヨシ吉はマス吉を相談役に コメ吉を会長にした 自らは組長として 一家を張った そして 二代目披露をすることになった 今まで同僚と思っていた他の子ねずみ連中は急に雲の上の存在になったヨシ吉にどう対応していいか戸惑った ただ これら子ねずみ連中も 死んだミノ吉親分の下 やりたい放題の急ぎ働きにはうんざりしていた 急ぎ働きの お務めをしている最中に ミノ吉親分とコメ吉は姦すことで楽しみ マス吉が 元々子ねずみ生産能力が極めて弱いため、年老いたミノ吉親分の姦す手助けをしているのを 自分たちは見ながら殺しをしなければならなかったことに うんざりしていたのだ できれば ミノ吉親分やコメ吉と同じことをしたかったのが本音だ ところが 思わぬことから 代替わりがあり 自分たちと同格のヨシ吉が二代目になった 子ねずみ連中は チャンス到来と将来のコメ吉を夢見て新親分ヨシ吉ににじり寄った 二代目披露ではみんな二代目の新組長のヨシ吉のところに酒をつぎにいった その両脇にいたマス吉とコメ吉は面白くない マス吉は元々ぎらぎら油ぎったところがないだけに かえって死んだミノ吉の尻を押す お務めから解放された気分ですっきりしていた 面白くないのはコメ吉だ 唯一の お務めの楽しみが出来なくなったのだ 会長は お務めに行く必要がないからだ しかし 二代目になったヨシ吉は あたらしい お務め方針をその場で披露した 今後の お務めは盗人稼業の掟を守って 貧乏から盗まず、殺さず、姦さずの 引き込み強盗に宗旨変えをすると発表した 子ねずみ連中は 驚いた やっと自分たちにまわってきた 楽しみが出来ない 一気に不満が起こり 会場がざわめいた そこで会長のコメ吉が 折衷案を出した 今まで やってきたことを 急に変えるのも無理があるから 少し時間をかけながら 徐々に変えていってはどうか 子ねずみ連中も みんなそれに賛成した 二代目ヨシ吉はまわりを配慮するところが良いところであるが 組長になるとそれが命取りになることに気がつかなかった そしてコメ吉の提案にしぶしぶ同意した これが 二代目にかけられた罠だと ヨシ吉は 経験の無さ故 知るべきもなかった |