Chapter 204 不幸な宿命を背負う女性

わたしたちは7才ぐらいまでは、社会という怪物−リバイアサンという海の怪物にたとえられている−が持つ洗脳という伝染病に冒されない免疫力を持っています。
それを自己の本質と言うのです。
生まれながらに持っている体質と言ってもいいのですが、肉体的なものだけでなく、精神的なものも含まれるので本質というわけです。
肉体的と精神的。
これは一般的な表現であります。
唯物的(Material)と非唯物的(Immaterial)
既知(Known)と未知(Unknown)
と言った方が適切であります。
従って、7才ぐらいまでは既知の世界で生きることができる非常に大切な時期なのです。
それから、いよいよ化け物の世界に否応なしに入っていくにつれて、既知のものをどんどん忘却して未知のものが逆に増えていくわけです。
つまり唯物的から非唯物的に移っていく。
本来持ち合わせている既知のもの(本質)、つまり宇宙や地球と同質のもの−宇宙や地球の一部分という意味です−を、人間だけの世界にしか通用しないルールを押しつけられる結果、忘れていくことによって大人になっていく。
既知のものを忘却することこそ、免疫力低下の原因であるのです。
従って、わたしたちは完全なものとして生まれたにも拘らず、生きていくに従って不完全なものになっていくのです。
生まれたての赤ん坊の肉体は完全なものですが、歳を重ねていくにつれて不完全になっていき、そして最後に死ぬ。
人間の身体も、機械や車と同じで出来たての新品も使いふるしていくと、あっちこっち故障が生じる。
機械や車も、新品の時に慣らし運転が必要で、慣らし運転をしないですぐに本格運転をすると、将来の故障の原因をつくる。
人間も慣らし運転が必要であって、それが7才までの期間であるのです。
この時期に将来の故障原因をつくってしまうことが、免疫力の低下に繋がることになるわけです。
エイズは免疫力が低下する病気なのですが、本来は免疫力を持って生まれてきているのに、エイズ・ウィルスに冒されて免疫力をどんどん失くしていく。
同じように、わたしたちは洗脳というウィルスによって免疫力を失くしていくのです。
免疫力というのは、本来正常に機能しているのに、外部から異物が侵入してくることによって正常な機能を果たせなくなるのを防ぐため、外部から侵入してきた異物を排斥する力のことです。
社会−延いては国家という化け物ーから、異物がどんどん侵入してくるのを防ぐ免疫力が、わたしたちが生まれ持っている本質であるのですから、自分の本質をきっちりと認識しておかなければなりません。
特に、わたしたち人間は、異物に侵入され易い体質を持っています。
それが知性であるのです。
他の生き物は本能的生き方−宇宙や地球意識と繋がった状態−をしている、つまり異物が侵入する隙を与えない生き方をしているのに対して、わたしたち人間は知性的生き方−宇宙や地球意識と隔絶された状態−をしているため、洗脳という異物が侵入する隙を与える生き方をしているのです。
生まれたての赤ん坊は宇宙や地球意識と繋がった状態でいるのですから、できるだけその状態を維持することが、その後の人生に大きく影響することは言うまでもありません。
母親が赤ん坊に与える躾が、赤ん坊にとって最初に侵入される異物、つまり洗脳ウィルスであるのです。
赤ん坊は、母親は自分を生んでくれた人なのですが、最大の敵でもあると本能的に知っているのです。
そしていつか復讐を果たすのです。
人の母親となる女性は、自分の腹を痛めてまで生んだ分身に復讐をされる宿命を背負っているのです。
不幸な宿命を更に増幅させるようなことを、これ以上してはいけません。