Chapter 324 観念的生き物・人間

量子飛躍という言葉があります。
宇宙が誕生した直後は、水素ガスだけしかない世界でしたが、その後ヘリウムが、そして炭素、酸素・・・がと次々と新しい原子が誕生していくのです。
原子番号1の水素から端を発して新しい原子が誕生するのは、量子飛躍現象によるものなのです。
原子は、中心に原子核が一個あり、そのまわりをぐるぐる回っている電子(負の負荷粒子)とでできています。
原子核は中性子と陽子(正の負荷粒子)でできていて、陽子の数−同じ数の負の負荷粒子電子とが相殺されて一定を保っている−によって原子の種類が決まります。
原子番号1とは陽子1個の水素であるのに対して、原子番号79とは陽子が79個ある金であるわけです。
酸素と金との違いは、陽子の数の違いだけなのです。
そして原子核にガンマ線を当てると陽子が弾き飛ばされて、その数が減少します。
原子番号80つまり陽子の数が80個の水銀にガンマ線を当てると陽子が1個減って金になり、これが練金術と言われる所以であります。
原子核にガンマ線を当てて陽子を弾き飛ばすことを量子飛躍と言い、量子飛躍によってまったく性格の違う物質に変化してしまうわけです。
2万6千年周期で太陽系惑星群が昴という星座の中心星アルシオーネのまわりを公転しているのですが、銀河星雲の中心から放出された光の粒子つまり光子(フォトン)がつくったドーナツ状の環(フォトンベルト)と交差する時期が一回の公転の中で二回ある。
地球がそのフォトンベルトと交差するのが、2012年であるのですが、まさにガンマ線を当てられて量子飛躍するのと同じ現象が起こるのではないかと言われているのです。
つまり地球という陽子がフォトンベルトというガンマ線で弾き飛ばされるのではないかと言うわけです。
ミクロの世界で起きていることはマクロの世界でも起きるのが、宇宙を貫く法則であるからです。
地球が量子飛躍するのであれば、地球上に住んでいるわたしたち人間も量子飛躍するのは当然です。
わたしたち人間は懲りない生き物ですから、具体的な異変が起こらないと意識の変化を来さないようです。
その理由は、わたしたち人間だけが観念的生き物であるからです。
他の生き物は観念で生きていません。
観念とは、観察して思索することを言います。
人間が見る生き物である所以であり、目に見えるものでないと思索しないのが人間の特徴であるのです。
具体的な異変が起こらないと意識の変化を来さないと申しました理由であり、懲りない生き物であると申しました所以であります。
他の生き物は地震を聴覚や嗅覚によって視覚よりも早く察知できるのですが、視覚に殆どのエネルギーを使っている人間は実際に地震が起きていることを見ることによってしか知ることができないから、懲りない結果になるのです。
思索を観察によってしかできない人間である限り、わたしたちは永遠に懲りないで同じ過ちを犯し続けることになるのです。
唯物的とは、観念的であるとも言えます。
他の五感(聴覚、嗅覚・・・)が余りにも働かないから、第六感などと目に見えないものをつくりあげたのでしょうか。
観念が如何にわたしたちを錯覚の世界に導いてきたかを、今こそ認識するべきであります。
そうでないと、量子飛躍という外部圧力を加えられることでしか、わたしたちは変化できない、懲りない生き物であり続けるのです。