Chapter 327 「夢」という餌

子供たちの老成化現象が起きている現代日本社会。
社会的問題としては、教育問題が最大のネックでしょう。
前Chapterで述べましたように、過剰なほどの情報量が、子供たちを頭でっかちな子供大人に仕立てあげている。その最大の汚染源がテレビを筆頭のマスメディアであることは国際社会では認識されており、従ってテレビの内容に制限を加える法整備が為されているにも拘らず、日本のテレビ業界では、視聴率買収問題が起きたように、野放し状態であります。
個人情報保護法の法制化過程の中で、マスメデイアは自分たちが規制されることを極度に嫌ったのは、視聴率アップによる利益最優先の拝金主義がマスメディア業界に蔓延していることを物語っています。
彼らを徹底的に監視する法整備が急務であります。
個人的問題としては、家庭の躾、特に両親のバランスのとれた家庭教育が最重要課題でしょう。
夢を失くした子供たち。
その最大の原因は父親にあります。
母親という生き物は、子供に「現実」という物質的餌を与えます。
父親という生き物は、子供に「夢」という精神的餌を与えます。
女という生き物が現実的である所以であり、男という生き物が夢想的である理由でもあります。
ところが男女の問題においてもどんでん返しが起こっている。
男という生き物がどんどん夢想的から幻想的になり幻覚的になっている有様です。
その原因は、老成化した子供の半分である男の子供が、そのまま大人になって父親になっているところにあります。
夢の無い子供が大人になり父親になったのですから、自分の子供に「夢」という餌を与えられる筈がありません。
現代日本社会での、子供の老成化問題は既に二期症状に入っていると言えるのです。
問題解決は初期解決が一番簡単で、症状が進めば進むほど治療は困難度を増します。
現在の子供たちが大人になって、人の親となる2025年頃には、三期症状に突入します。
そして2025年頃には、日本の人口は1億を割り、65才以上の高齢者が6千万人に達し、その頃に生産者人口の仲間入りする現在の子供たちの肩に重しが掛かる時代であるのです。
今こそ、世の父親たちは目を醒まし、自分たちの子供に「夢」という餌を与えることに全力を注ぐべきであります。