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Chapter 404 夢と現実の境界 夜間夢を観ている時に、“ああ、これは夢だ!”と思えるようになれば、昼間の所謂現実の世界にいる時も、“ああ、これは夢だ!”と思えるようになる筈です。 みなさんの中には、“自分は、夜間夢を観ている時に、ああ、これは夢だ!と思うことがある!”と主張される方がおられると思いますが、その方は、よほど五感も第六感である「想い」も鈍感か若しくは敏感な方でしょう。 夢を観ている間は、五感は醒めているが、「想い」は完全に醒めていない故に、“ああ、これは夢だ!”と思えないのに対し、朝目が醒めた瞬間(とき)、「想い」がより多く醒めた結果、“ああ、あれは夢だった!”と気づくのです。 つまり、「想い」の核(コアー)の部分だけが醒めていて、周辺の部分が醒めていないのが、夢を観ている時の「想い」の状態であるからです。 一方、朝目が醒めた瞬間(とき)は、「想い」の核(コアー)の部分のみならず、周辺の部分も醒め、「想い」がより醒めた結果、“ああ、あれは夢だった!”と気づくわけです。 しかし、それは朝目が醒めた瞬間(とき)であって、肉体の一部である五感の覚醒度が増すに連れて、夜間の星はよく見えるのに、太陽が昇ってくると太陽の光に邪魔されて星が見難くなるように、「想い」の覚醒度が徐々に減少して行く結果、“夢だ!”という気づき度が減じて行くのです。 星が厳然と空にあるように、夢も厳然と意識の空にはあるのです。 そうしますと、「想い」とは、夢に対する想いだと考えられるわけです。 「想い」が完全に眠ってしまうと、夢に対する想いはまったくありません。 熟睡状態がそうです。 夢を観ている間は、「想い」の核(コアー)の部分が醒めているから、夢のような状態であるわけですが、周辺の部分もまったく眠っているわけではないから、所謂現実だと思える状態でもあるわけです。 ただ、「想い」の核(コアー)の部分の方がより醒めている状態だと言えるでしょう。 つまり、「想い」が完全に、つまり核(コアー)の部分も、周辺の部分も、醒めていると、夢か所謂現実かの境界はない、『今、ここ』の状態なのです。 朝目が醒めた瞬間(とき)の、瞬間を瞬間(とき)として来た所以がここにあるのです。 朝目が醒めた瞬間が、『今、ここ』であれば、“ああ、これは夢だ!”と思える、つまり夢を観ている中で思えるわけですが、朝目が醒めた瞬間(とき)は、もう、『今、ここ』ではなくて、過去になってしまっているが故に、“ああ、あれは夢だった!”となるのです。 ただ、「想い」の核(コアー)の部分よりも、周辺の部分がより醒めたから、夢だと気づくのです。 どうやら、「想い」の核(コアー)の部分がより醒めていると夢の中で所謂現実だと想い、周辺の部分が醒めていると所謂現実の中で夢だと、想うようになっているようです。 「想い」の核(コアー)の部分は、宇宙意識全体と繋がっている潜在意識ですから、宇宙全体の記憶を持っていて、宇宙全体の記憶をベースにした世界観が夢の実態であるのに対し、「想い」の周辺の部分は、自己意識(顕在意識)と繋がっている潜在意識ですから、自己の記憶しか持っておらず、自己の記憶をベースにした世界観が所謂現実の実態であるのです。 夢の世界が広大無辺である所以で、普段、所謂現実の世界を、現実の世界だと思っているわたしたちにとっては訳のわからない世界になるわけです。 夢を観ている時は、「想い」の核(コアー)の部分がより醒めていて、「想い」の周辺の部分がより眠っているから、観ている映像は夢の世界であるのですが、夢だと気づくことができないでいるのです。 更に、五感と「想い」との間にも相対性が働いている。 五感の覚醒度と「想い」の覚醒度とは、反比例関係にあるようです。 五感の覚醒度が強くなると、「想い」の覚醒度は弱くなり、五感の覚醒度が弱くなると、「想い」の覚醒度は強くなる。 「想い」の覚醒度が弱くなるということは、核(コアー)の覚醒度から弱くなるわけです。 従って、五感の覚醒度が強くなると、「想い」の周辺の部分が相対的に強く醒める結果、所謂現実だと思うようになる。 「想い」の覚醒度が強くなると、夢だと思うようになる。 夢を観ている間も、昼間も五感は醒めているのですが、「想い」の覚醒度が違う結果、昼間は所謂現実だと思う程度が強いのに対し、夢を観ている間は、夢だと思う程度が強い。 しかし、「想い」が完全に醒めているわけではないから、夢だとは思えない。 夢だと気づくことはできない状態が、所謂現実と思う状態に外ならないのです。 「想い」が完全に醒めていたら、所謂現実ではなくて、現実であると思える。 「想い」の核(コアー)の部分だけが醒めていたら、夢である。 「想い」の周辺の部分だけが醒めていたら、所謂現実である。 この間を往来しているのが、普段のわたしたちであり、3階と5階を往復している、「私」であるのです。 |