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Chapter 416 社会の革命から個人の革命へ 「悟り」という言葉だけで、拒否反応やアレルギー反応を呈する方が世の中には半数おられます。 好き嫌いのカテゴリーだと考えれば、それは仕方ないことかも知れません。 犬が嫌いな人間に、“好きになれ!”と言っても精ないことです。 しかし、「悟り」というものが、人間が生きていく上において必要欠くべからざるものであるとするなら、好き嫌いは言っておられません。 世の中には、素直でない、斜に構えた、ひねくれ者が結構います。 自己矛盾の極みの人たちでありますが、内心では欲することが人一倍多いのに、それを覆い隠して、居直る人間です。 人間社会で、居直る人間ほど性質の悪い、手に負えないものはありません。 本音と建前が最も乖離した類です。 一見、本音を全面に出した印象をまわりに与えるのですが、実は、本音を覆い隠し、建前だけで生きていることを自身も認識していない人間です。 こういった人間が政治家や役人になると、その国は人類が犯した最大の罪である戦争をしでかすことになるのです。 振り子の振れが大きいのです。 人間の新しい価値基準に、最も歓迎すべき性質として、「素直」を第一要件とするならば、その反面教師として、人間の新しい価値基準に、最も避けるべき第一要件が、この居直る性癖でしょう。 運動の光と音(喧騒)の宇宙で生きているわたしたちにとって、二元論は避け難い法則です。 振り子が、一方の極から他方の極へ常に向かうのが二元論の法則であり、幸不幸、好き嫌い、善悪、賢愚、強弱、富貧・・・は振り子が常に向かう両極であり、その中間に止まることは不可能な世界でもあるから、四苦八苦を送る羽目になると言っても過言ではありません。 そこで、“ええい!”と居直る人間と、“ううん!”と踏ん張る人間とに分かれます。 “ええい!”と居直る人間は、睡眠をすることは健康の元だと考える怠惰型人間であります。 “ううん!”と踏ん張る人間は、睡眠をすることは仕方ないかも知れないが、本来性でないならば、完全は無理であってもできるだけ近づくべきと考える努力型人間であります。 拝金主義が蔓延した現代社会は、怠惰型人間がこの世を謳歌しています。 人生観の革命とは、こういった怠惰型人間を根絶やしにする革命のことであります。 聖書の「ヨハネの黙示録」で啓示された×印の人間、拙著「神の自叙伝」で著した、月に行けない人間が、この怠惰型人間であり、現代拝金主義社会を跳梁跋扈している、さしずめ、この世的成功者であります。 筆者のように、敢えて「跳梁跋扈」と言った難しい言葉を使わずに、跳梁跋扈する魑魅魍魎たちは、優しく易しく低俗なテレビ番組のように、人間を堕落の道へ落し込みます。 19世紀から20世紀にかけての共産主義革命は、欧米帝国主義の覇権争いが、その実態でした。 20世紀から21世紀にかけての真の共産主義革命は、国家や社会や組織の革命ではなくて、個人個人の人生観の革命であります。 |