Chapter 421 小宇宙から大宇宙

健全な身体であれば、睡眠は本来必要ではない。
このことを基本に置き、わたしたちの新しい人生観を考え直しますと、今までとはまったく違ったものになります。
一日24時間フルに生きることができます。
つまり今までのわたしたちの一日とは、24時間ではなく16時間若しくは8時間としか捉えることができなかった。
起きている時間が16時間、寝ている時間が8時間。
しかも起きている時間と、醒めている時間とを同一視していました。
しかし、起きている時間は確かに16時間であっても、それが即そのまま醒めているかと言うと、そうではない。
無意識の内に何かをしていることが大半であります。
食事をする、トイレで用を足す、歩いている・・・・・・・仕事をしている、いろいろな動作をしているが、行動をしていると思われることは殆どありません。
そして寝ていることも、よくよく考えてみると、動作であって行動ではない。
動作とは、五感と「想い」が完全に醒めていない状態で起きていることを指します。
行動とは、五感と「想い」が完全に醒めた状態で起きていることを指します。
そうしますと、動作とは、五感と「想い」においては熟睡と同じ状態であることがわかってきます。
つまり熟睡とは、五感と「想い」が完全に醒めていない状態で寝ていることを指します。
そして夢を観ているということは、五感と「想い」が完全に醒めた状態で寝ていることを指します。
行動とは起きた状態での醒めた状態のことであり、夢を観ているということは寝た状態での醒めた状態のことであり、それを「普段の運動」状態と言うのです。
つまり「普段の運動」というのは、醒めた状態のことを言う。
動作とは起きた状態での眠った状態のことであり、熟睡とは寝た状態での眠った状態のことであり、それを「激しい運動」状態と言うのです。
つまり「激しい運動」というのは、眠った状態のことを言うのです。
従って、寝ていても醒めていれば、それは「普段の運動」であり、起きていても眠っていれば、それは「激しい運動」であるわけです。
起きている若しくは寝ている中では、「普段の運動」と「激しい運動」が混在していて、熱力学の法則が働いている、つまり「普段の運動」と「激しい運動」の総量は不変であり、「普段の運動」は使用可能なエネルギーであり、「激しい運動」は使用済みの再使用不可能なエントロピーだと言えるでしょう。
従って、わたしたちの人生とは、起きている若しくは寝ている人生、つまり、起きている時は動作をしているだけであり、寝ているときは熟睡をしているだけの人生を送っているのです。
だから、寝なければ生きてゆけないのです。
それを、醒めている若しくは眠っている人生、つまり、起きている時は行動をして、寝ている時は夢を観ているだけの人生であれば、寝なくても生きてゆけるのです。
その時はじめて、夢とは寝ても起きても続いていることがわかるのです。
そして夢と所謂現実が一体化して、晴れて現実に生きている自分を発見することができる。
そうすれば、五感も「想い」も一体化して機能することになり、五感は肉体となり、「想い」は意識となり、わたしたち人間も小宇宙から大宇宙になれるのです。
つまり、新しい人生観とは、小宇宙の人間から、大宇宙の人間に変身することに外ならないのです。