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Chapter 423 新しい人生観のスタート台 わたしたちは一日を2回のギアーチェンジをする、いわゆるTwo-shiftの人生を送っています。 ロー・ギアーとセコンド・ギアーのミッション式の車を運転しているのと同じと考えればいいのではないでしょうか。 嘗ては、日本の車は殆どミッション式の車でしたが、アメリカという国は、その頃から既にオートマチックの車ばかりでした。 ヨーロッパでは今でもミッション式の車の方が多いようで、オートマチック式はまだ贅沢車と認識されています。 現に、オートマチック車の方が、燃料ガスやエンジンオイルの燃費がミッション式よりも悪い、つまりランニングコストも高く、購入価格もミッション式よりも高い、つまりイニシャルコストも高いのです。 一日をTwo-shiftのミッション式の人生を送るか、ギアーチェンジの認識がないオートマチック式の人生を送るか、それは個人の嗜好でありますが、オートマチック式の人生を送る方がイニシャルコストもランニングコストも高くつくことを認識しておく必要があるのです。 アメリカという国は消費大国の国でありまして、あと先考えずに思い切り買って、要らなくなったらポイと捨てるのが常識の国であります。 貯蓄という観念がまったくなく、クレジットカードという第四の貨幣−貨幣にはMIという流動性の強い現金および現金預金の他にM2というM1より流動の低い定期預金、そして債権などいわゆるコマーシャルペーパーと呼ばれるM3という三つの法定通貨がある−で貯金残がゼロでも数十枚のクレジットカードで買いまくるという、“借りたらこっちのもの”という国であります。 自己のストックつまり資産量と相談してフローつまり消費量を考えることをしないと、破産(Bankruptcy)が待ち受けているのは当然であり、みんなで渡れば(破産すれば)恐くない式世の中になりますと、貨幣価値はゼロになってしまいます。 世界のGDPの5割近くを占める、アメリカと日本が、いまみんなで渡れば恐くない式世の中になっている。 ヨーロッパはEUの結束を固めて、アメリカや日本そして中国の、みんなで渡れば恐くない式世の中をブロックしようとしているのです。 つまり、アメリカ・日本・中国がオートマチック式嗜好の国であり、ヨーロッパおよび開発途上国がミッション式嗜好の国であると言っていいでしょう。 オートマチック式であっても、ミッション式であっても、車の走行メカニズムがトランスミッション式である限りは、ギアーチェンジしなければ走ることはできません。 ギアーチェンジの方式が違うだけのことで、オートマチック式はギアーチェンジの自覚がないのに対し、ミッション式はギアーチェンジの自覚があるだけです。 ミッション式の方が、自己の身体のメカニズムをより自覚しやすいわけです。 オートマチック式は便利だが、自己を見失う危険性があるとも言えるのです。 しかし、排気ガスが大気汚染問題を起こし、地球温暖化の原因になっている昨今では、内燃機関によるトランスミッション式の車の時代が消え去っていくのは、時間の問題でしょう。 電気自動車のようなものが主体になることは間違いない。 電気自動車はトランスミッションなど必要ないのです。 一日を、睡眠時間帯と、醒めた時間帯のTwo-shiftの人生を送っている、わたしたちですが、オートマチック式であろうが、ミッション式であろうが、トランスミッション式であることには変わりはないのです。 四苦八苦の人生とは、このミッションのギアーチェンジをする毎に発生する現象であるのです。 病気ひとつ取ってみても、ギアーチェンジの際に発病するケースが殆どです。 従って、ギアーチェンジの際のニュートラルポイントが大事であるわけで、朝目が醒めた瞬間(とき)、夜眠りに就く瞬間(とき)が、そのニュートラルポイントに外ならないのです。 新しい人生観とは、トランスミッション式人生からの解放だと言えるでしょう。 睡眠に対する行動は依然そのままでよい。 睡眠に対する考え方を先ず変えることから始めることが、新しい人生観のスタート台に立つことです。 |