Chapter 425 固有のラグランジュX(LX)

地球の重力と太陽の重力が均衡している点をラグランジュ1(L1)と言って、地球からおよそ150万km離れたところにあります。
太陽と地球の距離はおよそ1億5千万kmですから、L1は太陽と地球の間の1対100の位置だと考えたらいいでしょう。
それほど太陽の重力の影響は大きいと言えます。
太陽系惑星の一番外側にある冥王星までの距離の3000倍の遠くまで、太陽の重力が及んでいると言われるぐらいです。
太陽と地球の大きさは球の大きさである直径で決まりますから、太陽の径は地球の100倍なので、大きさは100倍と言えるのですが、重力は質量に関係していて、太陽の質量は地球の33万倍であり、太陽系の全惑星・衛星・彗星の質量の総量でも太陽の0.1%にもなりません。
わたしたちは、そんな太陽の重力の影響を大きく受けています。
月の重力は地球の重力の6分の1です。
月の大きさは地球の4分の1ですから、月と地球の重力差は大きさとほぼ一致していると言えるでしょう。
わたしたちを生んだ地球は、太陽によって生まれ、月を生んだわけですから、わたしたちは太陽や月とも親戚同士になる。
人間における姻戚関係は血という糸の繋がりに因るものですが、太陽や月との姻戚関係は重力という糸の繋がりに因るものであると言えるでしょう。
従って、わたしたちひとりひとりにも固有の重力があると考えられます。
「想い」というものは、運動する結果生じるものです。
逆に言えば、動いているものはすべて「想い」があるとも言えます。
道端にころがっている石もミクロの世界を覗いてみると、珪素という原子で構成されていて、原子は動いているのですから、石も運動していて、従って「想い」を持っていると言えます。
運動するということは、円(回帰)運動することであって、円運動するということは、遠心力と求心力が働いていることですから、重力が運動に関わっていることは明白です。
即ち、わたしたちひとりひとりの「想い」は、わたしたちの重力と大きく関わっていると言えます。
しかも重力は、わたしたちの生死の問題にも関わり、日常の睡眠にも関わっている。
宇宙のすべてのものは、肉体があり意識がある。
肉体を個別化したものが五感であり、意識を個別化したものが「想い」であると申しました。
従って、わたしたちが存在している150億光年の拡がりを持つ宇宙−「神の自叙伝」では全体宇宙と称しました−を全体とするなら、肉体は全体宇宙の五感であり、意識は全体宇宙の「想い」であると言えます。
小宇宙と呼ばれるわたしたち人間も、全体宇宙から個別化された五感と「想い」があります。
それがわたしたちひとりひとりの五感と「想い」であります。
わたしたちの五感と「想い」が、わたしたち固有の重力と大きく関わっている。
それでは、わたしたち固有の重力とはどんなものでしょうか。
地球と月の重力比は大きさとほぼ一致しているけれど、太陽との重力比は、大きさでは100対1なのに、重さでは330,000対1の違いがあります。
地球や月という星は、その中心が金属ででき、そのまわりをマントル(溶岩のようなもの)で覆われた星ですが、太陽はその殆どが水素ガスでできているガス状の星であるように、星の質がまったく違うのです。
わたしたち固有の重力もその質の違いによって、五感と「想い」に深く関わっていると言えます。
五感に関わる重力は、わたしたちの肉体の重さ、つまり体重に関係している。
「想い」に関わる重力は、わたしたちの質つまり中味に関係している。
“健全な精神に健全な肉体が宿る”
健全な肉体は体重に関係している。
健全な精神は中味に関係している。
と言ってもいいでしょう。
わたしたちひとりひとりと、地球の重力が均衡している点ラグランジュX(LX)は、わたしたちひとりひとりの個人の人生観、つまり健全な肉体のための体重と、健全な精神のための中味に掛かっていると言えるでしょう。
中味とは一体どんなものであるのか、これから堀り下げて行きたいと思います。