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Chapter 428 自分だけの天国 地球と太陽の重力が均衡している点をラグランジュ1(L1)と言います。 太陽系惑星群の調査・観測をするのには、ラグランジュ1でするのが、最も適切だと言われており、現にアメリカは探査機をラグランジュ1に静止させて調査・観測を続けています。 つまり重力の均衡がとれている状態が最適環境だと言うわけです。 そうしますと、わたしたちひとりひとりと地球の重力との均衡がとれている点をラグランジュX(LX)としますと、LXという点が、わたしたちが生きる上においての最適な環境ということになります。 わたしたちにとって最適な環境が、肉体と精神が健全な状態でいることが出来る処であり、極限値においての悟りの場所でもあると言えるのではないでしょうか。 即ち、生きているわたしたちが目指す場所です。 従って、四苦八苦の人生から完全に解放されることは不可能かも知れないが、目指すべき目標点であると言えるでしょう。 結局の処、わたしたちが求めて止まない天国と言えるかも知れません。 わたしたちは四六時中錯覚の人生を送っています。 多くの錯覚の人生の中でも致命的な錯覚が、完全と不完全の狭間で生きているのに、時には不完全と思い込み、時にはその反動で完全だと思い込む。 そして不完全なところから完全を目指し、完全なところから不完全を目指すと言った自己矛盾の極みの生き方をしている点です。 よくよく考えてみれば、完全に不完全な場所もないし、完全に完全な場所もないのです。 その狭間でわたしたちは生きているのです。 二元論の極限が、完全と不完全の間を往来する振り子の振り幅であり、運動の光と音(喧騒)の世界で生きているものの宿命です。 ブラックホールの世界との特異点を事象の地平線(Event Horizon)と言いますが、まさにブラックホールという巨大な重力との均衡点でもあるのです。 均衡点から一歩でも踏み込むと、静止の暗闇と沈黙の世界に呑み込まれる、運動の光と音(喧騒)の世界の果ての場所が、まさに事象の地平線であって、その地平線は蜃気楼であるからして、永遠に到達することはない、しかし目指して生きていくしかない場所であるのです。 最適な場所とは、そんな処であることを重々認識しておくことです。 地球と自己との重力が均衡する点ラグランジュX(LX)を発見することが、人生の最大の目的であり、使命もそこではじめて発見できるのです。 適正な体重と、適正な「想い」の重さを持つ自己が居る場所こそラグランジュX(LX)であり、自分だけの天国であると言えるでしょう。 |