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Chapter 502 資本主義が崩壊する番 資本主義と共産主義は、欧米列強覇権主義の内輪揉めが生んだ双子であり、双子の片割れである共産主義が崩壊したのであれば、もう一方の片割れである資本主義も遅かれ崩壊することは、二元論の法則から確実であります。 資本主義と共産主義は共にあってその存在意義があるのです。 従って、その生みの親である欧米列強覇権主義も消滅する。 これが二十一世紀における新しい時代の幕明けのファンファーレになる筈です。 資本主義の盟主であったイギリスそしてアメリカが、東西冷戦の終結によってソ連が消滅していった同じ過程を踏む時が刻一刻と迫っているのです。 それと、もうひとつの可能性を秘めているのが、中国の存在であります。 中国はソ連と共に東側諸国の東西横綱を占めてきた国であり、西側諸国の東西横綱であるアメリカとイギリスの関係と同じでした。 資本主義と共産主義という欧米列強覇権主義が生んだ二元論的考え方が、崩壊の道を辿っているなら、中国もいずれは消滅するでしょう。 しかし何千年の中華思想を持つ同国の老練さは、共産主義が消滅するであろうことを逸速く察知して冷戦終結よりずっと前に軌道修正した。 その先見性のおかげで、いずれアメリカをも凌ぐであろうと言われる経済成長を遂げたのです。 新しい時代の幕明けが迫っているかどうかの鍵を中国、そして嘗て−今から二百年前まで−中国と世界の経済を二分していたインドの動向が握っていると考えられます。 中国とインドが、東西冷戦の一応の勝者であった資本主義の後を追いかけていくなら、彼らも遅かれ早かれアメリカと共に崩壊の道を辿るでしょう。 中国とインドが、資本主義と共産主義は欧米列強覇権主義が生んだ二律背反関係の双子であることを認識しているなら、同じ撤は踏まない筈です。 その場合、彼らが新しい時代の幕を明ける役割を担う可能性が極めて高いと考えられます。 どちらにせよ、共産主義が崩壊した今、資本主義の崩壊の番になるのは間違いないでしょう。 アメリカが崩壊するのは、二元論の法則の厳然たる掟に沿っているのです。 お互い戦えば、戦うということ自体が二元論的運動であるのですから、勝者は敗者よりも、ほんの少し崩壊が遅れるだけのことです。 中華思想の中国が、果たして国家のない世界観を持つことができるか甚だ疑問でありますが、中庸の精神をも持つ国である点に注目できます。 一方、インドは常に新しいパラダイムを生む可能性を秘めた国であり、多くの東洋宗教を生んできた歴史を持っています。 中庸性の中国に対し、種の創造性を有するインドが、新しい時代への牽引車になり得ることも十分に考えられるわけですが、そうなると新しい時代の幕明けまで、もう少し時間が掛かるでしょう。 いずれにせよ、今わたしたちは大きな分水嶺に立たされていることは確かであり、やって来る新しい時代の価値観を構築する責任をひとりひとりが持っていることを自覚するべきであります。 |