|
Chapter 505 口にしない運動 善悪、強弱、貧富、賢愚・・・幸・不幸、天国・地獄そして神・悪魔。 これらの二元要因を日常生活の中で当たり前のように容認してきたわたしたち。 一体いつごろから、こういった言葉を容認してきたのでしょうか。 生まれて間もない赤ちゃんは言葉を知りません。 善悪の概念を先ず母親によって叩き込まれた時から、ひとつひとつこれらの言葉を憶えてきたのです。 子供が立派な人間に育つかどうかは、父親よりも母親に依る。 世間的に立派な地位に就いている人間の子供に変なのが多いのは、変な父親が世間的に立派になる原因もあるが、寧ろ母親に問題があるからと断言していいでしょう。 貝殻を集めて喜んでいるのが本来の子供であるのに、現代社会の子供たちは、お金の価値を認識している。 それは母親がしょっちゅうお金のことを言っておるからで、生まれた時から母親によって宗教を叩き込まれた子供と同じように、生まれた時からお金の概念を母親から叩き込まれたら、拝金主義という宗教に冒されるのは当然でしょう。 父親の影響力というのは微々たるものです。 これらの二元要因の言葉を知らない人間は、思い悩む四苦八苦と無縁の人生を送ることができるのです。 しかし、わたしたちは既にこれらの言葉を知ってしまった。 言葉というのは、「昨日」や「明日」用のものです。 『今、ここ』では、言葉は必要ありません。 『今、ここ』を生きている恋人同士には、余計な言葉など要らないのです。 言葉というのは、過去志向若しくは未来志向用であって、『今、ここ』用は言葉ではなくて行為です。 既に、これらの二元要因の言葉を知ってしまったわたしたちが、思い悩む四苦八苦の人生から抜け出ようとするなら、『今、ここ』を生きるしか方法はありません。 しかしこれから生まれてくる子供たちは、これらの言葉を知らないで育つと、自ずから、『今、ここ』を生きることができる人間になるのです。 すべての人間が、『今、ここ』を生きることができたら、戦争のない社会になると申しました所以です。 戦争のない社会つまり三元論的考え方が常識の世界の緒に就くのも、『今、ここ』しかありません。 思い立ったが吉日。 わたしたちひとりひとりが、『今、ここ』から、これらの言葉を口にしない運動を開始すれば、人生80年の世界であれば、80年後には戦争のない社会になっていることは間違いありません。 善悪、強弱、貧富、賢愚・・・幸・不幸、天国・地獄そして神・悪魔。 これらの言葉を決して口にしない運動を、『今、ここ』から始めましょう。 |