Chapter 514 愚かな人生(2)

四次元時空間までの世界は、個性レベルの世界であり、その実在を証明するのが、個性体の事実と真実であります。
従って、個性体が実在するか、つまり現実の世界に存在しているか、映像の世界に自己同化しているか、つまり所謂現実の世界に埋没しているかの判断は、その個性体が事実と真実を顕現しているかどうかに掛かっていると言っていいでしょう。
平たく言えば、三次元空間世界において事実を、四次元時空間世界において真実を観ることができているかどうかということであり、三次元空間と四次元時空間を同時に観ることができるのは、空間世界である水平世界と、時空間世界である垂直世界の交差点である、『今、ここ』に立っているかどうかに掛かっていると言ってもいいでしょう。
『今、ここ』にいるわたしたちは、ありのままの事実と真実を生きている実在そのものであります。
昨日や明日に「想い」を馳せて生きているわたしたちは、自己の真実どころか、ありのままの事実すらも認識できないで、事実の一部だけで以って自分だと勘違いして生きている、自己同化した背景画面の映像であるわけで、すなわち自己すらも無い幻であるのです。
普段のわたしたちは、目が醒めていても、実在を失った幻の映像なのです。
まさに、寝ても醒めても、四六時中眠っていると言っていいでしょう。
従って、催眠に掛かりやすい。
大阪のユニバーサル・スタジオで、コンサートに全国から10万人の観衆が集まったらしい。
彼ら観衆はまさに群集であり、マスコミに催眠を掛けられた道化師のような表情をしている。
イエスが十字架に架けられて、死の間際に言った言葉を思い出します。
“神よ、彼らは自分が何をしているのか、わかっていないのです”
彼らを催眠に掛けた、さしずめ現代ファリサイ人律法学者はマスコミであり、その背後に隠れているのは、拝金主義に塗れた商業主義資本であると言えるでしょう。
拝金主義が、思考能力、判断能力の欠落したロボット人間を造りだしたのです。
愚かな人間とは、自分が何をしているか自覚していないロボット人間のことであり、その無自覚さは、自己の真実どころか、ありのままの事実さえも見えず、マスコミに洗脳されて、自己の事実の一部さえも見ることができなくなってしまうのです。
新しい時代における真の人間は、知的労働者であり、肉体労働はロボットに取って替わられると言われていますが、実はロボットこそ奴隷人間であり、自分は何をしているのかわかっていない無自覚人間のことを言うのであります。
自己の個性を自覚している人間を10万人集めるのは、極めて困難なことですが、ロボットを集めるのはいたって簡単なのです。
目を醒ますとは、『今、ここ』に立って、自己の事実と真実を見ることであり、朝眠りから目を醒ますことを以って、夢から醒め、眠りから醒めていると思い込んでいる人生こそ、現代社会の奴隷であるロボット人間が送る愚かな人生と言ってもいいでしょう。
あなたは自己の個性を自覚している真の人間ですか、それともオートメーション機械のように無自覚に生きているロボット人間ですか。