Chapter 525 新しい時代の文化

文化とは進化する価値の創造力のことを言うわけで、進化することと、創造するつまりモノづくりであることが本質です。
他の生き物には、進化する観念も、モノづくりの観念もありません。
彼らは自然の中に溶け込んで、自然の恵みに浴して生きていますから、そんな必要はないのです。
それが自然の食物連鎖の法則であり、その法則下では質と量のバランスは厳然と守られます。
円回帰運動をしている宇宙の中で二次元平面世界の一元運動に則している。
一方、人類は三次元立体(空間)世界で二元運動に則していて、線的往復運動をする結果、質と量のバランスに変化が生じるからバランスを取らなければならないのです。
つまり人口が増減するのです。
人口が増え過ぎると、大きなモーメントが働いて反転現象が起こり人口が減少する方向に転換する。
この大きなモーメントこそ、人類だけにある戦争であるのです。
二元運動とは、振り子の運動ですから、一方の端から片方の端への往復運動であり、反転するためには大きなモーメントが必要なのです。
従って、人類にだけある戦争という悲劇は人口問題であると言っても過言ではありません。
他の生き物のような一元世界では、食物連鎖の法則によって質と量のバランスが厳しく維持されている、つまり宇宙の円回帰運動の原点である始点と終点の同一性が守られているのです。
振り子の往復運動も円回帰運動のひとつであるわけで、その共通点こそが振り子が通過する最下点であり、また一元運動および三元運動への分岐点でもあるのです。
つまり二次元平面世界と四次元時空間世界への分岐点−次元要因による断面−でもあるのです。
進歩も後退もないのが一元運動の二次元平面世界。
進歩と後退を繰り返すのが二元運動の三次元空間(立体)世界。
進歩が後退であり、後退が進歩である、つまり始点が終点であり、終点が始点になる本来の円回帰運動であるのが三元運動の四次元時空間世界。
従って、一元運動の世界に生きている、進歩も後退もないのが、他の生き物の文化であるとするなら、二元運動(二元論的考え方)の世界に生きている、進歩と後退の繰り返しをするのが、わたしたち人類の文化であるわけで、そこに戦争という大きなモーメントが働くのです。
戦争のない世界にするには、進歩も後退もない一元運動の世界か、進歩が後退であり、後退が進歩である三元運動の世界に行くしかない、つまりその分岐点である、振り子が通過する最下点に一旦止まるしかない。
その分岐点こそが、『今、ここ』なのです。
わたしたちひとりひとりが、『今、ここ』に立つことからしか、新しい文化への道は開けないのです。
進化することが質の問題であるとするなら、モノを創造することが量の問題であると言えるでしょう。
二元論的考え方では、質と量は反比例する。
三元論的考え方では、質の問題は量の問題であり、量の問題は質の問題でもある、そういった文化が、新しい時代の文化だと言えるでしょう。