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Chapter 530 ニューリッチ(新成り金) お金持ちと言えば事業家という時代は、今では遠い昔の話になってしまったようです。 商いつまり経済行為をすることによってお金儲けをする時代ではなくなった。 商社というのは日本だけにあるもので、特に大商社が嘗て憧れの就職先と持てはやされていたのは、永い間鎖国状態にあり国際化に遅れていた日本にとって、海外で外国語を喋って仕事をする商社マンへの憧れがその理由であったのです。 外国と往き来をして複数の外国語を喋るのが常識の世界にとって、日本は特殊な国であったわけで、日本の商社マンがやって来たことは、彼らにとっては当たり前のことで、それでピンはねをするのは彼らの商売ルールにはなかったのです。 日本も国際化の波に乗るに連れて、商社の存在価値が消滅するのは寧ろ当然と言えるでしょう。 自動車や家電製品をつくる大企業の製造業も、実態は商社と変わらないピンはね業と言っても過言ではありません。 彼らは、ただ組み立て作業をするだけで、肝心の部品はすべて下請けの中小・零細企業につくらせているのですから製造業とは名ばかりです。 経済行為のない新しい社会になると、先ずこういったピンはね業の商いは消滅していくでしょう。 お金持ちのカテゴリーが変化している所以がここにあります。 NPO法人というのが話題になっているのも、経済行為のない時代に確実に移行しているからに外なりません。 嘗ての聖職と言われた、政治家・役人・教育者・医者・宗教家・・・そして新しい聖職であるマスコミの連中は、清く貧しいが、人から尊敬される職業だった。 そんな連中が今ではニューリッチ(成り金)として台頭してきた。 高級車を乗りまわし、銀行には数億、数十億といった貯蓄口座を持つ彼らが、今や高利貸しである銀行の融資先であり、中小・零細企業には貸し渋りどころか、返済期限が来ていないのに返せという貸し剥がしをする世の中になってしまった。 NPOとはボランティアー活動を誘導するためにつくられたものであったのですが、ボランティアー活動が新しいお金持ちを誕生させようとしているのです。 それが聖職者たちで占めるニューリッチつまり新しい成り金族であります。 ボランティアー活動というのは、ひとつ間違えば、他人の足下を見た商売に成り下がる危険性を有しているのです。 聖職とは、その危険性を指摘・警鐘する言葉であることを、これからの新しい時代に生きるわたしたちはよくよく認識しなければなりません。 介護の車が最近やたら多くなってきたのは、介護というボランティアー活動が、新しいお金儲けになってきた証ではないでしょうか。 ピンはね業から、弱みにつけ込む業が、これからの新しいお金持ちになっていく時代で、政治家・高級役人・医者というニューリッチがその典型であります。 |