Chapter 607 自滅への道

三次元空間世界が持つ三面性。
「二元論」
「全体と部分の相対性の法則」
「在り方と考え方」
これらの三面性が同時に発現するには、三次元運動をしなければならないのは当たり前のことですが、三次元空間世界の運動は二次元以下と決められている。
二次元とは二面性ではなく一面性しか持っていない。
平たく言えば、自分に関する事実(三面性)の一部(一面性)しか感じることができないのであります。
己を知らない自己たる所以です。
人知の及ばない世界の住人のことを、わたしたちは神と称しています。
人知の及ばないこととは、三面性の同時把握に外なりません。
つまり神とは三面性を同時把握できる存在と言い換えてもいいでしょう。
アインシュタインが言うように、三次元世界を支配する四次元要因が時間とするなら、時間が神と言わざるを得ない。
四次元要因だけが、三面性を同時に把握することができるからです。
三次元立体物とは四次元世界の四次元要因に因る断面に外ならないからであります。
2004年11月5日午前2時35分という時刻に因る断面が、このChapterを書いている新田論という三次元立体物であり、2004年11月5日午前2時35分という時刻だけが把握している三面性の事実であります。
拙著「神はすぐ傍」の英語のタイトルを、"Man is Space & God is Time(人間が空間、神は時間)"とした所以であります。
“神”は遠い存在ではなく、わたしたちの“すぐ傍”にいる所以でもあります。
時間には三本の矢があると何度もお話してきました。
過去から未来へ流れる心理的時間の矢。
使用可能なエネルギーから使用不可能なエネルギー(エントロピー)への流れの矢。
宇宙は膨張し続けるという流れの矢。
この三つの矢は常に同じ流れであるから、三本の時間の矢と言われています。
過去から未来への一方通行の時間と考えるなら、宇宙は膨張し続けると考えざるを得ない。
わたしたちの欲が限りなく膨張する理由がここにある。
過去から未来への一方通行の時間の中で、わたしたちは科学と称して未来予測をする結果、ますます欲は膨張し続けるのです。
人知の及ばないことを及ぶようにしようとするのが、わたしたちの科学であり、(知識)欲の権化と言っても過言ではない。
知識欲の権化は科学者に任せておいて、物質欲の権化に邁進しているのが、一般大衆であります。
物質欲の中で最も洗練されたものが金銭欲であり、最も洗練された宗教が拝金教であります。
現代人総拝金教であるのが現代の様相であります。
“宗教は麻薬である”と似非共産主義者である社会主義者は断罪して、結局は自滅しました。
“宗教は麻薬である”ことは事実であるのに、彼らが自滅したのは似非共産主義である社会主義を真の共産主義としたことにあるのです。
あらゆる宗教を乗り越える最も洗練された宗教が拝金教であり、自分たちも拝金教の信者であったことに気づかなかったのが、自滅の最大理由でした。
「在り方と考え方」という一面性を理解できなかったとも言えるでしょう。
拝金教は自滅への道であることを自覚しなければなりません。