Chapter 661 『今、ここ』のはじめ

ちょうど一年前の元日に、Chapter301「一年と一日のはじめ」という表題で三つの法則と七つの法則の話をしました。
三つの法則とは。
第一の法則は、変化していること(運動の世界である)
第二の法則は、三つの変化があること(一元論から二元論、三元論がある)
第三の法則は、更に七つの段階があって元に戻る(円回帰運動をする)
七の法則とは円回帰運動を意味しているわけであって、宇宙に存在するすべての物質は七の法則を基本にして円回帰運動をしており、円には一元論という始点があり、三元論という終点があり、二元論という円周があることで三つの変化(運動)をしているわけです。
ビッグバンによって、静止の暗闇と沈黙の絶対宇宙から運動の光と音(喧騒)の全体宇宙が誕生して以来、星雲宇宙も恒星も恒星系惑星群も惑星も衛星も、そして惑星の一つである地球上に地球の部分として存在する動物・植物・鉱物・分子・原子・原子核・素粒子までのすべてが、三の法則と七の法則で以って円回帰運動をしているのであります。
わたしたち地球は一年と一日が1:365.25という比率で円回帰運動をしているわけですから、地球の部分であるわたしたち人間も一日24時間で以って一年と一日が365.25の比率の円回帰運動をすることで年齢を加算して、肉体も老けているのです。
わたしたち人間が若し金星で生きているなら、金星の一日は2,808時間つまり117日で以って一年は225日ですから、たった1.9日で1年が経つわけで、地球上での人生80年はおよそ3万日なのに、金星での人生80年はたったの152日であり、152日で赤ん坊から老人まで老け込んでしまうわけです。
わたしたち人間が若し土星で生きているなら、土星の一日は10.7時間で以って一年は10,760日ですから、何と24,134日掛かって1年が経つわけで、土星での人生80年は1,930,720日もの永い時間を掛けて赤ん坊から老人までじっくりと老けていくのです。
わたしたち人間が若し月で生きているなら、月の一日と一年はまったく同じで−自転時間と公転時間が同じで尽数比と言う−一日・一年・一月が同じ28.3日ですから、一日は28.3日でもあり、一月も28.3日であり、一年も28.3日であるのです。
つまり人生80年は2,264日つまり80年でもあり、80ヶ月でもあり、80日でもあるわけです。
十代や二十代は若さでピチピチしているが、五十代になると体力が低下して、七十代、八十代になるとヨロヨロになるのは、飽くまで地球上での話であることを自覚しておく必要があります。
結局の処、時間の観念は光の速度との関係だけであり、光との速度の関係が変化すれば、一年が1日であったり、一年が365日であったり、一年が24,134日であったりするわけです。
わたしたちは、一年365日を常識と考えて正月を迎えていますが、月では毎日が元日であり、水星や金星では2日に一回正月を迎えており、土星では24,134日でやっと正月を迎えることができるのです。
時間というものは光速度との相対関係にあるのですが、光速度は不変であります。
変化するのは時間の観念を持つ側だけだから、一年365日という観念を持ったり、毎日元日という観念を持ったり、2日に一回正月という観念を持ったり、24,134日でやっと正月という観念を持ったりするわけです。
不変の光速度に合わせた不変の観念の時間が唯一あります。
物理学では「局所時」と言い、「局所時」は飽くまで近似値であると言われているのも、『今、ここ』や悟りの境地は、近づくことは可能でも、到達することは不可能である、わたしたちにとっての正に「局所時」であります。
新年を迎えて今年こそは、『今、ここ』三昧に一歩でも近づくことができる一年にしたいものです。