Chapter 669 ロボット奴隷・日本人

眼球を動かすことが考えることであり思い悩む原因なら、夢を観ている睡眠をREM(Rapid Eye Movement)と言うのですから、まさしく夢は悩み・四苦八苦の修羅地獄と言えるでしょう。
夢のメカニズムと全く同じ映画やテレビを観て一喜一憂しているのも修羅地獄と言えるでしょう。
一喜一憂することが修羅地獄と言えるでしょう。
更に言うなら、喜怒哀楽の四苦八苦や四楽八楽も修羅地獄と言えるでしょう。
夢を観ている状態が修羅地獄で、昼間目が醒めている状態も修羅地獄なら、昼間目が醒めている状態も実は夢を観ている−白昼夢−という証左になります。
すなわちわたしたちは寝ても起きても夢を観ているわけであり、夢を観ている状態を眠りと言うなら、わたしたちは一日24時間一年365日一生80年眠っていることになります。
宇宙の存在基本要件であるわたしたちの肉体(物質)は、地球を全体としての部分観で以って実に精妙にできています。
寝ても起きても一日24時間一年365日一生80年を「夢の中の眠り」という修羅地獄で生きていますとそれなりに慣れてくる、つまり機械的−機械的と言うより機械そのものと言った方が適切−になってきます。
現代アメリカや日本の社会の人々の顕著な特徴は機械化(マニュアル化)した点にあり、表面的には近代最適工業化社会の産物だと言われています。
最適工業化とは生産効率の最適化であり、生産効率の最適化を図るためには、すべての工程で自動機械化することになり、機械そのものの自動化のみならず、操作する人間までも自動機械化つまりマニュアル化しなければならない。
チャップリンが半世紀前に製作した映画「モダンタイムス」で、社会が近代化する(Modernize)と、人間性を喪失したロボットに化してしまうと警鐘を鳴らした。
チャップリンの警鐘通りの人間社会が実現しているのが、現代先進社会の様相であります。
しかしそれは飽くまで皮相的な面であります。
ひとり一人の人間が自覚しているなら、人間のロボット化は進みません。
問題はひとり一人の人間が自覚していない点にある、つまり自分からロボット化を望んでいる点にあると言っても過言ではない。
わたしたち人間の肉体は実に精妙にできていて、寝ても起きても一日24時間一年365日一生80年を「夢の中の眠り」という修羅地獄で生きていると、それなりに慣れてきて機械的−機械的と言うより機械そのものと言った方が適切−にならないと生きてゆけなくなっているのです。
マニュアル化した人間で溢れている現代先進社会、その中でも一際突出しているアメリカと日本では、二億総ロボット化、一億総ロボット化が実現してしまっているのです。
人間のロボット化は一体だれが推進したのでしょうか。
支配・被支配二層構造社会に原因があります。
支配者側にとって、被支配者がロボットのように働いてくれるのを望んでいるからに外なりません。
人間の奴隷は自分たちが奴隷であることを自覚しているから、支配者側にとっては常に反乱暴動の警戒をしておかなければなりません。
ロボット化した奴隷は自分が奴隷であることを自覚していないから、奴隷から逃れたいと決して思わないので、支配者側にとってこの上ない状況であるのです。
古代・中世・近代社会は常に支配者による奴隷社会でありましたが、現代社会はロボット奴隷化社会と言ってもいいでしょう。
ロボット奴隷は文句ひとつ言わずに黙々と支配者の為に働き続けてくれるのです。
何故なら、自分たちが被支配者であるつまり奴隷であることを自覚していないからであります。
「夢の中の眠り」から醒めることでしか、ロボット奴隷からの解放はあり得ません。