Chapter 695 21世紀は非連続の世紀(I)

愚かな人類は自然の成り行きを、科学の力で自分たちの都合に合わせようとしています。
所謂学者と称する類がその元凶であります。
医療の世界では、病気と薬との鼬ごっこの様相であることに、患者のみならず医者まで気づかずにいるようです。
新しい病気が発生すると新しい薬をつくる。
新しい薬が新しい病気を生んでいることに気づいていないのですから、まさに病気と薬の鼬ごっこであります。
第一次および第二次更に第三次産業革命によって近代社会はビッグビジネス-時代を代表する超大企業-を生んできました。
今から200年前には、国民総生産(GDP)のトップの国は中国、第二位はインドであり、この二国で世界のGDPの50%近くを占めていましたが、その中心の産業は繊維でした。
今では、国民総生産(GDP)のトップの国はアメリカ、第二位は日本であり、この二国で世界のGDPの50%近くを占めていますが、その中心の産業は自動車です。
近代が生んだ経済の歴史は、その時代の中心産業からビッグビジネスを生んできました。
日本でも最初のビッグビジネスは繊維産業から生まれました。
その後、産業の中心が繊維から鉄に移ると、製鉄会社からビッグビジネスが生まれ、現代の中心産業が自動車に移った結果、自動車会社の中からビッグビジネスが生まれたのです。
自動車のビッグビジネスも、その前の鉄のビッグビジネスも、最初の繊維のビッグビジネスも、彼らの実力だけで成し遂げられたものではなく、自然の成り行きであったことを見逃してはなりません。
トヨタ・新日鐵・鐘紡の経営者が特別優れていたわけではなく、日産・日本鋼管・帝人の経営者よりも少しましだっただけのことで、自然の成り行きが最大の実力者であったことを忘れてはなりません。
これからの自然の成り行きでは、医療が中心産業になる可能性が非常に高くなることを冒頭で述べました。
トヨタに取って代わるビッグビジネスは薬品会社の中から生まれるでしょう。
若し、薬品会社の中からビッグビジネスが誕生したら、自然の成り行きを人類がつくった科学に合わせた結果であり、人類は病気と薬の鼬ごっこの悪循環の中で生きなければならなくなります。
地球環境問題から、自動車産業は低排出ガスの車としてのハイブリッド車の開発競争で生き残りを図ろうとしていますが、自然の成り行きに抗う無駄な抵抗であります。
トヨタの落日の日も真近いでしょう。
愚かな鼬ごっこを繰り返す人類。
人類の科学が自然の成り行きを意のままにできる道理がないことは、地震・津波や台風で証明されています。
自然の成り行きを勉強して、自然の成り行きに合わせた人類の科学でなければなりません。
形而上学世界と形而下学世界の統合が急務であります。
21世紀は20世紀の延長線にある世紀ではなく、非連続の世紀にしなければなりません。
無の絶対宇宙から有の全体宇宙の間は深淵(Abyss)が横たわっている非連続であったように、太陽系惑星群と地球との間も深淵(Abyss)が横たわっている非連続であり、宇宙の進化の最先端にある衛星である月と絶対宇宙の間も深淵(Abyss)が横たわっている非連続であります。
20世紀に人口の大爆発が起こったのは、20世紀と21世紀の間も深淵(Abyss)が横たわっている非連続であることを示唆しているのではないでしょうか。
21世紀は月への飛躍の世紀であり、月は地球の大きさの約1/4ですから、人口も1/4にならなければなりません。
地震・津波や台風は自然の成り行きの為せる業であり、わたしたち人類が思っているような災害ではないのです。
地球と同じような知的生命体が広大無辺な宇宙に存在するという夢想は楽しくもあるでしょうが、有の全体宇宙と無の絶対宇宙とが非連続であるように、地球と太陽系惑星群とが非連続であることは、少なくとも150億光年の拡がりを持つ全体宇宙の中には、地球と同じような星は一つもないのです。
地球と連続であるのは月だけであるのですから、まさに21世紀は月への飛躍の世紀であるのです。