Chapter 707 二元論の誤用

知性の正体は区分け(差別化)にあリます。
“あれは悪い”
“これは善い”
知性の原点(始点)です。
“他人が悪い”
“自分が善い”
知性の進化(膨張)過程です。
“自分が悪い”
“他人が善い”
知性の退化(収縮)過程です。
“これは悪い”
“あれは善い”
知性の終点です。
知性を有する生き物である、わたしたち人間はいま進化(膨張)過程にあります。
運動の光と音(喧騒)の世界である150億光年の拡がりを持つ全体宇宙が、膨張過程にあるからです。
三本の時間の矢:
心理的な時間の矢:過去から未来へと流れる時間の矢。
エネルギーの時間の矢:使用不可の無秩序のエネルギー(エントロピー)へと流れる時間の矢。
宇宙の時間の矢:宇宙は膨張を続ける。
三本の時間の矢は常に同じ方向を向いている。
過去のことは憶えているが、未来のことは憶えていない。
これは常識です。
知性が進化作用であると盲信する理由がこの常識にあります。
未来のことは憶えているが、過去のことは憶えていない。
心理的な時間の矢の方向が変われば、知性は進化作用から退化作用に逆転する。
進化と退化も二元要因です。
運動の光と音(喧騒)の宇宙では、膨張(進化)と収縮(退化)は二元要因ですから、膨張(進化)するものは必ず収縮(退化)するのです。
科学者はそれを認めようとしない。
ニュートリノの質量測定が不可能な時代は、ニュートリノの質量をゼロにしておいて、ニュートリノの質量測定に成功したら、ニュートリノの質量はゼロでなかったと平然と言って退けるのが、愚かな科学者です。
彼らは、在るものでも見えないものはゼロと言うのです。
逆に言えば、無いものでも見えるものはゼロではないと言うのです。
在るものは二進数表現をすれば(1)であり、無いものは(0)であります。
在るものは十進数表現をすれば2以上であり、無いものは1であります。
これが真理であります。
常識は時間の矢の変化によって変わりますが、真理は時間の矢の変化によって変わりません。
科学者とは常識を追いかける者ではなくて、真理を追いかける者でなくてはなりません。
科学と哲学を統合することが急務である所以です。
知性を進化作用であると盲信しているから、母なる大地・地球をも舐めてかかるような愚行をするのです。
知性も進化過程と退化過程があるのです。
誕生・死が原点(始点)・終点であり、その間に生という円周があり、生という円周は膨張・収縮の二つの反対方向の過程がある。
運動の光と音(喧騒)の全体宇宙の真理であります。
知性は区分け(差別化)という、「二元論」を「相対的一元論」と誤用した点にあることを肝に銘ずべきであります。
人間社会だけにある差別・不条理・戦争は、この区分け(差別化)によって生まれたのです。