Chapter 732 生きる屍だけにはなるな!

わたしたち生きているものにとって、病(やまい)の不在状態は悟りを求めるのと同じで見果てぬ夢であります。
病(やまい)の不在概念である健康を希求するわたしたちは、求めるものを得られず苦しむ、まさしく四苦八苦のひとつである求不得苦の人生を送るのは必然であります。
精々、病(やまい)の甲状態が山々であり、普段は病(やまい)の乙状態の山あり谷ありで満足すべきところ、不満を抱くと病(やまい)の丙状態である谷々になります。
況してや、高齢者になると病(やまい)の乙状態と丙状態の間を往来するのが常態であるのに、病(やまい)の不在概念である健康を求めたり、病(やまい)の甲状態に拘るのは分不相応の高望みであり、彼らが錬金術師の医者を生みだしている張本人であります。
健康保険金の大半を錬金術師に提供しているのが、病(やまい)の乙状態と丙状態の間をウロウロして、介護なしでは生きてゆけない生きる屍であります。
厳しい意見かも知れませんが、それが実態であります。
2025年には3人に2人が高齢者になる日本です。
介護など不要な病(やまい)の乙状態に満足する、心体が健全なお年寄りの社会に早急にしなければなりません。
全宇宙の三つの基本法則である誕生・生・死に則して、病(やまい)も甲・乙・丙に則しているのです。
誕生間際は病(やまい)の甲状態であり、生を重ねるに連れて甲状態から乙状態に移行してゆき、生の最終段階である高齢者になると丙状態に移行してゆき、丙状態から最後の死に際するのであります。
誕生・生・死の最長形態の円回帰運動に則した、病(やまい)という円回帰運動の形態が甲・乙・丙であり、病気とは病(やまい)の丙状態である所以です。
死を恐れるのと同じぐらい、高齢者は病気を恐れます。
病気に恐怖する老後の人生では余りにも空しい。
病気を楽しむ老後の人生はまさしく充実した余生になります。
そのためには、病(やまい)の乙状態と丙状態の間にあるのが常態であると自覚することが肝要であり、病院や医者とは無縁の人生を送れば、大いに社会に貢献でき、自ずから生き甲斐も生まれてくるのです。
生きる屍だけにはなってはいけません。